コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

自分でカデンツァを作曲しないといけないコンクール

こんなコンクールが開催されると知りました。以下がその募集要項を記したサイトです。

tmcimc.jp

 

コンクールには課題曲が指定されていることはよくあること。

ところが、このコンクールの課題曲にはびっくりしました。

驚いたことはいろいろとあるのですが、特に驚いたことを書きます。

このコンクールのヴァイオリン部門、本選でハイドンのヴァイオリン協奏曲第1番ハ長調の第1楽章をオーケストラをバックに演奏することが決まっています。

「へ~、モーツァルトじゃなくて、ハイドンなんだ!」そこに驚いて、そして

「もっとハイドンが演奏されたらいいのになあ」と常日頃思っている私は嬉しく思った次第。

ところが、もっと驚いたことがありました。

協奏曲についているカデンツァ、自作でなければならないとのこと。

 

通常、カデンツァは誰かの作品を弾くとか、すでに作曲家自身が書いているものを弾くことが多いのですが、

演奏者自らが作曲しなければならないというのは、なかなかユニークなことと思いました。

 

こんな音楽性が求められるなんて、コンクール参加者はどう思うのかなあ?

私は、どんなカデンツァになるのか、もしもオーケストラの一員としてその場所に接していたら、とても楽しみな心境でしょう。

 

果たして、どんなカデンツァが聞けるのでしょうか?

聞きに行ってみたくなりましたね。

阪神6連勝で首位!

今年の阪神タイガース、開幕からなかなか波に乗れないなあと思っていたのが、

気が付いたら引き分けを挟んで6連勝、セ・リーグ首位となりました。

今日なんか、雨で中止かなあと思っていたのに、試合があって、降雨コールドで勝利とはねえ。

まだ順位は関係ないでしょうけれども、首位はやっぱり嬉しい気分であるのは、ファンの心境でしょうね。

 

さて、明日から11連勤の私。

従いまして、ゴールデンウィーク最初の3連休は全て仕事。

来月3日まで休みなく働きます。

体調管理はしっかりとしておきます。

ベートーヴェンの弦楽四重奏を弦楽合奏版で弾いてみたい

ベートーヴェン弦楽四重奏曲、昔から滅茶苦茶好きでした。

勿論、私はコントラバス奏者ですから、実際に演奏体験を持つことはまずありません。

可能性があるのなら、弦楽合奏版での演奏に触れることでしょう。

 

実は、私はかなり昔に、弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」をマーラーによる編曲で弾いたことがあります。

その公演前に書いたコラムがこちら。

hiratea.jimdofree.com

 

そして、ある演奏会で、弦楽四重奏曲第13番より第5楽章のカヴァティーナを弦楽合奏版で弾いたことがありました。

ちなみに、弦楽合奏版なら、こんな感じの演奏になるのかな?

youtu.be

 

この時、楽屋でこんな会話を誰かとしたのを記憶していました。

私「カヴァティーナを弾いたら、この後は大フーガを弾いてみたくなるねえ」

彼「え?なんで?この後はちゃんと終楽章のロンドを弾くべきでしょう」

私「いや、この曲の初演は終楽章が大フーガだったし、僕はその方が好きだなあ」

彼「そりゃ、あなたはコントラバス奏者だからそんなことを言うのでしょ!あんな難しい曲をカヴァティーナの後に弾くなんて、僕はしんどくて嫌だよ!」

 

彼が言うことも確かに一理ありです。

事実、初演の際は、大フーガが難解なので、ベートーヴェン自身は珍しく他者からの助言を受けて、現在の終楽章に差し替えて出版していますからね。

そして、大フーガは独立した作品として残ったのでした。

でもね、知らないコントラバス奏者だから「弾いてみたい」と思うのです。

だって、指揮者で作曲家だったワインガルトナー(1863-1942)も弦楽合奏版に編曲しているのですからね。

ワインガルトナー版かどうかは定かではないのですが、こんな演奏動画が見つかりました。

youtu.be

 

個人的な感じ方なのでしょうが、この曲を聴いているとなぜか涙腺が緩んできてしまい、

この動画でのタイムで13分50秒くらいには涙が流れることがしばしば。

「は?この曲のどこが涙腺崩壊してしまうの?」と共感を得られることはなかなかないのでしょうけどねえ。

じゃあ、この曲だったら、どうでしょうか?

弦楽四重奏曲第16番より第3楽章の弦楽合奏版。

以下に演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

そうなのです、やっぱり名曲だから、コントラバス奏者としても演奏してみたいと思うことに罪はないのです。

まあ、天国にいるベートーヴェンさんはどう思うのかはわかりませんけれどもね。

歴史的楽器が奏でるショパンの調べI 〜名ピアニストたちと18世紀オーケストラ〜

昨日NHKBSで放送された「クラシック俱楽部」

歴史的楽器(ピリオド楽器)によるショパンの作品が演奏されていました。

番組の概要を下記に記しておきます。

www.nhk.jp

 

これ、私はとっても楽しみにしていました。

ショパンのピアノと管弦楽のための作品は、実演で聞かれるのは2曲の協奏曲が圧倒的に多いのでして、

今回の放送で取り上げられた「ポーランド民謡による幻想曲」や「クラヴィコアク」のような演奏頻度の極めて低い作品が聞けるというのは、大変有難いことですし、

ピリオド楽器による演奏というのは、普段の楽器とは違う聞こえ方があって、新しい発見が見つかりますから、

その視点での学びの喜びが得られたことも、私には嬉しい限りでした。

 

こういう演奏を聴くと、やっぱり演奏してみたくなる衝動にかられます。

私のオーケストラによる演奏活動で、比較的ショパンのピアノと管弦楽のための作品は演奏される可能性が高いため、

放送されなかったショパンの他の作品も、ピリオド楽器で聞いたらどうなるのか、そんな興味が尽きないのです。

番組タイトルは「歴史的楽器が奏でるショパンの調べⅠ」とあるのですから、

当然、続編もあると期待しています。

モーツァルトの協奏交響曲 K.297b

弦楽器奏者の私ですから、モーツァルトの協奏交響曲といえば、どうしてもK.364の方に関心が出てしまいます。

まあ、ソリストがヴァイオリンとヴィオラというものですからね。

管楽器4名(オーボエクラリネットファゴット、ホルン)がソリストのK.297bは、昔に一度だけオーケストラで弾いたことがありました。

ただねえ、どんな演奏だったのか記憶がないのですよ。

それもそのはず、演奏したのが1994年ともう30年も前のこと。

 

その後、この曲に関することにはまるで関心を抱いたことはなかった私。

ところが、先日購入したCDで、この曲の感じ方がまるで変ってしまいました。

先月のBlogでも取り上げた、Mozart y Manbo のCD、

3枚目に協奏交響曲K.297bが収録されていたのでした。

これが楽しかった!

そしたら、こんな演奏動画があったのでした。

youtu.be

 

第1楽章だけの動画ですけれども、演奏が楽しく、演奏者たちの音楽的な会話が溢れ、

これを見たら、第2楽章以降の演奏も見てみたくなってしまったのでした。

そして思うのでした。

「こんなに楽しく演奏出来ること、彼・彼女たちは幸せだったのだろうなあ」

 

キューバハバナにいる音楽家たちは、日頃は苦労の連続でしょうけれども、

なぜにあんなに楽しく演奏出来るのか、そのエネルギーの気概は私も学ばないといけないのかなあと思った次第。

私の音楽観に変化を与えてくれた Mozart y Manbo 3枚のCD、

いい学習をさせてくれました。

絶好の入学式日和でした

今日が入学式だった学校、結構多かったのではないでしょうか?

私が非常勤講師として勤務している学校、本日が入学式でした。

 

この学校、高校入学式と中学入学式を午前と午後とに分けて開催。

私はそのどちらも出席して、校歌の指揮を担当していました。

 

それにしても、見事な青天、桜は満開!

これほどの入学式にピッタリな日など、なかなか珍しいことです。

本当に今年はランキーでしたね。

式の前後で桜をバックに写真を撮っている新入生と保護者の方が多く見られました。

いい写真になるといいなあ。

ハイドンの交響曲第31番「ホルン信号」

コントラバス奏者である私、

ハイドン交響曲は、大変関心のあるジャンルです。

というのも、いくつかの作品にはコントラバス独奏があるからです。

 

そういえば以前このBlogで、こんな記事を書いていました。

hiratea.hatenablog.com

hiratea.hatenablog.com

 

上記の記事、いずれもコントラバス独奏が含まれた作品でした。

実は、コントラバス独奏がある交響曲はまだあるのでした。

その曲、交響曲第31番「ホルン信号」、ホルンが4本も必要な作品。

参考までに、演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

コントラバス独奏が入るのは、第4楽章の最後の方(動画再生時間30分48秒あたり)。

このパッセージを弾きたいことには間違いないのですけれども、

ハイドン交響曲を弾く機会なんて、なかなかないですからねえ。

ハイドンが流行らない理由、それはモーツァルト人気に隠れてしまうからかなあ?

ああ、可哀そうなハイドン

バルギール、私は知らなかったです

どれだけ長くクラシック音楽の仕事をしている私でも、

知らないことはたくさんあります。

そして、先日、ひょんなことから、ある作曲家の名前を知ることとなりました。

その名は、ヴォルデマール・バルギール(1828-1897:ドイツ)

どんな人物なのかを知るために、Wikipedia記事を貼り付けておきます。

ja.wikipedia.org

 

この人物、私はこれまでに聞いたこともなかったのでした。

あ~、なんて不勉強な私なのだ!

 

実は、ある演奏会のインフォメーションに彼の作品があって、

どんな曲なんだろうかと調べていました。

すると、別の作品でアンテナに引っかかったものがありました。

チェロと管弦楽のための作品で、その作品名は「アダージョ

以下に演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

19世紀ドイツロマン派の作風が匂う、そして美しい、中間部の劇的な音楽は刺激的、そんな感触です。

これ、コントラバス独奏でも弾けそうなのですけれども、

実際に取り上げることはないでしょうが、気に入ったので、ちょっと練習でもしてみようかな?

新年度が始まりました

4月となり、桜の開花が知らされるようになり、春本番

ということは、新しい年度が始まったことを意味します。

 

私の生活は特に変化なし。

昨日は非常勤講師として勤務している学校に出向いて、クラブ指導でした。

 

非常勤講師として勤務している学校、今年で4年目を迎えることとなりました。

当初、勤続3年で一区切り、そして退職になるのかなあと勝手に思っていました。

他の学校でまた非常勤講師をするのか、

音楽活動に専念するのか、

なんて、いろんな妄想をしていたのですけれども、

予想外に勤務継続の要請がありまして、そのまま勤務4年目となりました。

 

職務内容は変わらず、音楽の授業を担当したり、クラブ指導をしたり、音楽に関係する校内行事に従事したり、そんな内容です。

そして今は、新年度の授業プランを精査中。

やはり、私は音楽と教育の両方の仕事をしないと、調子が上がらないようです。

今年度も忙しくなりそうです。

大阪、桜の開花発表

本日の午後、大阪の桜の開花が発表されました。

www3.nhk.or.jp

 

今年は開花が遅いなあというのが実感。

まあ、昨年が早かったし、そして例年よりも遅い開花ということもありますしね。

 

これで、次の週末がお花見日和なのでしょうか。

私自身は教育の仕事もしていますから、

なんとなく入学式が満開になってくれたらいいのになと思うこの頃。

果たして、どうなっているのでしょうか?

5回目のワクチン接種

一昨日、コロナワクチンを接種してきました。

通算5回目、一昨年の11月以来のことです。

 

正直、ワクチンのことを忘れかけていたのですが、

無料接種券の存在に気が付き、

無料での接種はこれが最後と思い、

ならば受けておこうと、いわば駆け込みの状況で接種してきたということです。

 

接種後、注射を刺した左腕の部分は痛くなりましたが、

発熱はなかったです。

ところが、接種翌日から頭痛と倦怠感が起こり、

やはり1日自宅にて安静していました。

 

今は左腕の痛みはやや薄まり、ちょっとは動ける状態に。

ワクチン接種後の48時間は、やっぱりなにかといろいろ起こりますね。

 

恐らくは、これが最後のワクチン接種になるのかなあ?

先のことはわかりませんけれども、もしもワクチン接種となると有料でしょうからね。

お金に敏感な私なので、そこは考えるところです。

「ブギウギ」最終回

NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」

放送開始から録画でしたが、毎回楽しみにしていました。

そして、今日が最終回。

news.yahoo.co.jp

 

楽家の視点で見たら、昭和歌謡音楽史を勉強する絶好の機会が、この朝ドラにありました。

ドラマの中の音楽の比重が極めて高いものだっただけに、

とても勉強になりましたし、

ドラマそのものを単純に楽しんでいたのも事実。

そして、知り合いの音楽家さんが多数出演していて、

「あ、あの人出てる!」みたいな驚きもあって、

日常の楽しみの一つとなっていました。

 

でもねえ、一番のメッセージは「歌の力は凄い」ということなのかなあ?

実際の歌のシーンで、何度泣いたことか!

このことを語りだしたら、途方もなく長文になる恐れがあるので、さすがに書きませんけれども、

音楽の存在意義を再確認することが出来たかなあと思っています。

 

まあ、ともかく、半年間楽しかった!

読み方がいろいろあって困ってしまう

ちょっとしたことで、コントラバスを含むピアノ五重奏をいろいろと調べていました。

何度も弾いてきたシューベルトピアノ五重奏曲「ます」以外にも、

いろいろと弾いてみたい曲がある私なので、

そりゃ、ネットで検索したり、CD購入したり、楽譜を購入したり、そんなことをしていきます。

 

先日、私が所有しているCDで、こんな曲がありまして、

その曲、気になっていました。

演奏動画が見つかりましたので、それを貼り付けておきます。

youtu.be

 

この曲の作曲者、あまり有名な人物ではないので、

彼に関する詳細の説明のため、Wikipedia記事を貼り付けておきます。

ja.wikipedia.org

 

ちょっと困ったことがあったのは、作曲家の名前の読み方。

スペルはDussekと書いてあることが一般的なので、

勝手に「デュセック」と思っていました。

ところが、呼び方がいろいろとある人物なので、

どれが正解なのか悩むところ。

 

そこで、彼がボヘミアの人ということで、チェコ語のスペルを調べてみたら、

Dusík

とありましたので、この発音を以下のサイトで聞くことにしました。

https://ja.forvo.com/word/dus%C3%ADk/#google_vignette

 

これを聞いたら、やはり「ドゥシーク」と呼ぶのが正しいような気がします。

 

呼び方が定着しない人物は、こういうことがあるから困ってしまいます。

ただ、呼び方はともかく、曲は素敵です。

コントラバスが入ったピアノ五重奏曲としては貴重なレパートリーですからね、

気に入っています。

歴史的偉業の瞬間を見ると興奮します

本日、大相撲春場所は千秋楽。

結果はご存知のとおり、尊富士関の優勝でした。

www3.nhk.or.jp

 

試合をテレビ観戦していたのですけれども、

本日の対戦相手は豪ノ山関、

大阪府寝屋川市出身の力士さんなので、

どちらを応援するべきなのか、複雑な心境の私でしたけれども、

歴史的偉業がなされた瞬間を見ると、やはり興奮してしまいます。

記録の中身があまりにも凄すぎますからねえ。

 

ということで、やっぱり春場所は荒れるというジンクスが続いているのですねえ。

凄い場所でした。

ヴァイオリン4本とコントラバスの五重奏

先日、何気なくYouTubeを視聴していたら、次の動画を見つけました。

youtu.be

 

ピアソラのタンゴ組曲とのタイトルですが、

これは4本のヴァイオリンとコントラバスのために編曲したジュリアン・ミローネ(Julian Milone)が名付けたタイトル。

4つの曲を組曲形式にして演奏されるスタイル、

あまりのカッコ良さに、一度視聴した私は一気に気に入ってしまいました。

 

気に入るといろいろと調べてしまうのが私の習性。

編曲者のミローネ、いろいろと編曲作品があるようでして、

その編曲作品も実に面白いのです。

調べだすとキリがないので、

楽譜が入手できる、同じ4本のヴァイオリンとコントラバスの五重奏で作品を探してみました。

 

いいのがあるじゃないですか、

ビゼーの「カルメン幻想曲」がありました。

いっぱい演奏動画が見つかりましたが、なんとなく次の動画が気に入ったので、それを貼り付けておきます。

youtu.be

 

これもいいじゃないですか!

コントラバス奏者としてみると、これらの作品はとても興味深く、演奏してみたくなるものです。

そして、なんといってもヴァイオリンが4人とも本当にカッコいい!

これらの曲目、上手く演奏出来たら、お客さんは文句なしに楽しんでくれることでしょうねえ。

演奏出来る機会がないかなあ?

とりあえず、楽譜は入手可能なので、購入しましょうかね?

 

おっと、もう1曲見つけてしまいました。

これ、楽譜はどうやったら入手できるのかなあ?

そして、これの原曲はなんなのでしょうか?

わかる方、教えてください。

タイトルは「Cheremyushki Galop」と云うのだとか。

一応、演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be