コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

協奏交響曲はモーツァルト以外にもいっぱいあります(第2弾)

協奏交響曲の話題をしつこくもします。

 

モーツァルトハイドンと、以前書きましたが、

今日は全く知られていない作曲家の作品。

 

オポルトアントニーン・コジェルフという人が書いた

協奏交響曲 変ホ長調 です。

コジェルフのデータ、Wikipedia記事で貼り付けておきます。

ja.wikipedia.org

 

私がこの曲を知ったのは20歳代後半。

ある音楽家の方から

「これ、いい曲なんだ、いつか出来るといいのになあ」と仰ってまして、

それ以降、ずっと気になっていたのでした。

 

その気になる理由、ソリストの楽器編成。

マンドリン、トランペット、コントラバス、ピアノと4人のソリストが必要。

なんという変則的な楽器なんだ!

ヴォリュームのないマンドリンから音量はたっぷりのトランペットまで、

正直、組み合わせはバラバラ。

どう聞こえるのかは、もう録音を聞くしかないでしょう。

YouTubeでアップしてもよかったのですが、どれもが著作権違法の可能性がありますことから、

お手数ですが、CD購入をしてください。

www.hmv.co.jp

 

さて、私はコントラバスのソロ楽譜を入手しましたので、時々これを弾いています。

実は、コントラバスの活躍はそれほど多くないのですけれども、

出てくるパッセージのインパクトは大きいです。

大変なのはチューニング。

上の弦から、ラ♭-ミ♭-シ♭-ファ(ドイツ語音名ならAs-Es-B-F)としないといけないのだとか。

あるいは、シ♭‐ソ-ミ♭‐シ♭(ドイツ語音名ならB-G-Es-B)なのか?

とにかく、通常のオーケストラチューニングでは弾けないですし、

いわゆるソロチューニングでも弾けない、

その間を採用するのか、ウィーン式チューニングの半音上なのか、

そんなところ。

なので、大変面倒なこと。

 

他にもソリストが必要ですし、極めて不経済な曲ですから、演奏機会は滅多にありません。

でも、楽譜はちゃんと販売されています。

www.noten-petroll.de

 

可能性は極めて低いのでしょうけれども、

弾ける機会があったら、是非とも弾いてみたいなあ。

果たして、どんな楽しい時間を過ごすことになるのか、体験したいものです。

新年度を迎えました

4月に入りました。

年度も変わり、さあ心機一転、頑張っていきたいものです。

 

そこで、個人的なことを皆様にご報告。

非常勤講師として勤務している学校、今月から変わります。

しかも、2校の掛け持ちでの勤務。

どちらも私立の共学校さんです。

教員生活通算16年目にして初の共学校!

 

勤務内容は、音楽の授業が13コマ。

月曜日から金曜日まで学校に出向きます。

これほどまでの持ち時間は私が非常勤講師として経験した中では最も多い時間数。

中学1年生から高校2年生まで、科目数はなんと6科目となります。

教材研究やら、いろいろと準備が大変です。

 

従いまして、私の音楽活動、この1年間は少しばかりの制約がかかりますが、

そこは上手く両立を図っていく予定です。

どうか、平田昭浩をお忘れなく。

今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

最近、練習に使っている曲

弾く予定はまずないでしょうが、

最近、コントラバスの練習に使っている曲があります。

その曲、ちょっと日本語訳が難しいのですが、

19世紀イタリアのコントラバス奏者で作曲家のドメニコ・ドラゴネッティが書きました

The Famous Solo(直訳したら「有名なソロ」?)

という曲。

どなたか、曲名でいい訳がありませんかねえ?

 

コントラバスのソロの曲、案外音域が高いために、どうしてもハイポジションを使用して弾くことが多いのですが、

最近、私自身がそのことから避けているような感触が。

年齢を重ねるごとに、自分自身の音の趣向が段々と低くなってきたような気がします。

なので、自宅でいろいろと練習をしていると、あまり高い音を出す練習を避けていることが多くなりました。

そして、低音の魅力をしっかりと出したい、そんな気持ちで練習をするように。

勿論、多少はハイポジションの練習をしますけれども、割合は昔に比べて明らかに下がりました。

 

そんな気分の中で、ドラゴネッティの作品に出会うことに。

私が購入した楽譜についての詳細なデータがありますので、それを貼り付けておきます(ただし、英語ですけれども)。

www.henle.de

 

こちらのサイトでは、なんとYouTubeによる演奏動画も見られます。

そうそう、なんでこの作品が気に入ったかですが、

ピアノ伴奏版だけでなく、弦楽四重奏版による楽譜がヘンレ社から出版されたからです。

かなり精度の高い楽譜なので、これは入手して、いろいろと勉強してみたいと思った次第。

 

ただねえ、この曲、案外弾きにくいところも。

地味に難しいのですが、

弾いていて練習には十分な効能がありそう。

演奏頻度は極めて低い曲ですが、案外コントラバスらしい音の印象があるかなあ?

もうちょっと、練習メニューに使う予定です。

桜、まだまだ見頃でした

昨日の雨、

これで桜の花びらは散ってしまうのかなあと思っていたのですが、

今日、外を歩くと、まだまだ見頃です。

満開の状況が続いていまして、実に美しい風景があります。

 

さあ、果たして入学式までに持つのかどうか?

4月1日に入学式の場合、なんとか間に合うのでしょうか?

でも、その日に入学式をする学校は非常に少ないでしょう。

入学式で桜の花びらは散ってしまっているのか、

それとも美しい風景が入学する学生・生徒たちを祝福してくれるのか?

気になるでしょうねえ。

桜、見頃です。

まだ4月を迎えていないというのに、

近所の桜、完全に見頃です。

明日が本格的な雨ということなので、

今のうちに見ておかなければ。

さて、どこへ行こうか?

 

まず、コロナ禍の状況、安全第一です。

そして、車で出向きますから、お酒も当然NGです。

花の匂いも味わいたいところですが、マスクは必需品です。

 

ならば、近所の散歩で桜を味わいますか。

 

追記:そして、散歩に出かけまして、こんな感じの桜が咲いていました。

f:id:hiratea:20210327214314p:plain

 

綺麗でした。

ブラームスのセレナード

ブラームスがお好きな方は非常に多くいらっしゃることでしょう。

私もあらゆる機会で演奏することが出来ました。

そして、極めて珍しい作品を演奏したこともありました。

 

その作品、セレナード第1番 ニ長調 Op.11

数年前、あるオーケストラの演奏にエキストラ出演した時に弾いた曲。

他のオーケストラの曲なら弾いたことはあったのに、

ブラームスの初期に書かれた管弦楽曲であるセレナード第1番を弾くということは、

弾いていた当時の私は大変興味深く思っていて、それでいていろいろと勉強になったものでした。

 

この曲、演奏頻度は低いのですけれども、若いブラームスを知るには絶好の作品かと。

実に爽やかで、哀愁ある旋律もあり、快活な機運も味わえ、なかなか楽しめると思います。

また演奏出来たらいいのになあと思い、いろいろと勉強をしていたら、

この曲の作曲当初は九重奏版だったとのこと。

(フルート、クラリネット2,ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

へえ~、そうだったんだ、知らなかった!

ところが、その楽譜は現在の管弦楽版が完成した後に破棄されたとのこと。

なんと勿体ないことを!

でも、オリジナルの復元をした人がいました。

現在、楽譜入手が比較的容易なのが、以下のもの。

www.editiongravis.de

 

さあ、どんな響きになるのかなあと思い、いろいろと演奏動画を探してみました。

上記にある楽譜の版かどうかは定かではありませんが(つまり、まだ九重奏版の楽譜を入手していないのです)、こんなものがありました。

youtu.be

 

コロナ禍の状況なので、座席配置を広くとっての演奏。

とっても素敵な演奏です。

こんな演奏を聴くと、また弾きたくなるものです。

協奏交響曲はモーツァルト以外にもいっぱいあります

先日、モーツァルトの協奏交響曲について語りました。

というより、その曲の弦楽六重奏版について多く語ったのでした。

 

どうしても、協奏交響曲という曲名が付いた場合、

モーツァルトのk.365の一択で終わってしまうのですが、

私は昔からいろんな「協奏交響曲」を聞くことを好んでいたのでした。

なので、他にもいろんな作曲家がこの「協奏交響曲」を書いているのです。

 

そして、私がハイドン愛好家(?)のため、どうしても次の曲が好きなのです。

その曲、協奏交響曲 変ロ長調 Op.84 です。

曲の解説はWikipediaの記事でお許しを。

ja.wikipedia.org

 

実際に生演奏をかなり昔に聞いたことがあったのですけれども、

とても面白く聞かせていただいた記憶があります。

指揮者を置かないで、でもオーケストラもソリストたちも活き活きと音楽を楽しんでいて、

それ以来、私もこの曲をオーケストラで演奏体験を持ちたいなあと思ったものでした。

 

実は、明日と明後日に行きたい演奏会があったのですけども、叶わなかったのでした。

これを逃すと、果たして聞ける機会があるのはいつになるのか?

それぐらい、演奏機会の乏しい曲、なのにとっても素敵な曲なのです。

どんな曲かって?

こんな曲です。

youtu.be

応援している力士さんのこと

どうしても応援してしまう大相撲の力士さんに、十両の宇良がいます。

出身が大阪府寝屋川市ということもあって、

そうでなくても、人気力士ですね。

今場所も昨日まで6勝2敗と好成績、

さあ十両の優勝争いのトップになり、

今日はどうなるのかなあと、テレビ観戦をしようとしたら、、、

www3.nhk.or.jp

 

が~ん、ショックです。

でも、ケガを治して戻ってきてください。

その時はまた応援したいなあ。

ピアソラは今年生誕100周年なので「キチョ」を弾きました

今年生誕100周年のアストロ・ピアソラ

アルゼンチンタンゴのファンのみならず、クラシック音楽ファンにも愛好家が多く、

私のようなクラシック音楽が専門の立場でも、しばしば演奏の機会があるものでした。

 

そういえば、コロナ禍の状況になって、ピアソラの作品を2曲動画配信しました。

でも、肝心な作品のことを忘れていました。

それは、コントラバスの重要なソロピースである「キチョ」。

 

この曲、ピアソラと演奏活動をしたキチョ・ディアスというコントラバス奏者のために書かれたのだとか。

本来なら、アルゼンチンタンゴの編成(バンドネオン、ピアノ、ギター、ヴァイオリン、コントラバス)で演奏されるところ、

コントラバスとピアノの版も存在します。

かなり昔に私は一度だけ演奏したことがあるのですが、

あの頃はまだいろんな意味で若かった!

今、演奏したら、果たしてどんな感じになるのかなあと思い、

無謀ながらも演奏動画を作成した次第。

以下がその動画です。

youtu.be

 

いや~、いろんな意味でリモート演奏は難しい。

やっぱり、生演奏で弾きたいものです。

これを機会に、この曲を再びどこかで弾いてみてもいいかなあと思っています。

シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」の編成で他にどんな曲がある?~後編~

昨日書いたBlog記事の続き。

昨日はゲッツのピアノ五重奏曲をレッスンで取り上げることに触れ、

シューベルトピアノ五重奏曲「鱒」と同じ編成で弾ける曲を探して終わりました。

 

シューベルトの作品以外で弾かれるピアノ五重奏(勿論、この場合の編成はピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのこと)は、どんな曲があるのか?

よく弾かれるのは、フンメルの作品かなあ?

事実、私もこの曲を聞いて「これ、いいなあ」と思ったもの。

 

ですが、今はこの曲です。

ヴォーン・ウィリアムズピアノ五重奏曲 ハ短調 です。

どんな曲かって?

動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

冒頭からなんてカッコイイんだ!

抒情性もたっぷりあるし、

神秘的な響きも垣間見れて、

どの楽器も弾いていて充実感が満載だし、

演奏上難しいところはあるけれど、これはいいぞ!

 

なんて思っていたのでした。

ヴォーン・ウィリアムズの作品、実は「グリーンスリーブスによる幻想曲」を演奏したことがあるくらいで縁遠い作曲家でしたが、

こんなにいい曲を書いていたなんて、ちょっと感激の私。

ちなみに、ヴォーン・ウィリアムズは来年生誕150周年です。

演奏する機会を考えてみたいなあ。

シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」の編成で他にどんな曲がある?~前編~

先日、レッスンに通われていますお弟子さんから、こんな依頼が。

シューベルトピアノ五重奏曲「鱒」の他に曲を探している。同じ編成でお薦めは?」

いろいろと細かなリクエストを聞いて、次の曲を紹介しました。

 

その曲、ヘルマン・ゲッツ/ピアノ五重奏曲 ハ短調 Op.16

結局、私のお薦めにより、そのお弟子さんが参加されていますグループで、その曲を練習することに。

ということで、レッスンでも、その曲を取り扱うことが。

そのレッスンの時間がとても楽しみな私。

なんたって、ブラームスに近いムードがある作品ですからねえ。

 

ところで、ヘルマン・ゲッツって誰やねん?

以下のWikipedia記事で説明ということで。

ja.wikipedia.org

 

近年は注目が集まっているゲッツですけれども、一般的な知名度はまだまだの作曲家。

そして、わずか36年に満たない生涯というのが惜しまれるもの。

 

そして、私は別のことを思ったのでした。

コントラバスが入ったピアノ五重奏って、他にいい曲はないのかなあ?」

私自身、これまでに超名曲で知名度抜群のシューベルトの「鱒」は何度も弾いてきています。

確かに、本当に素晴らしい曲で、弾いていて幸せになりますが、

「鱒」だけではねえ。

調べてみたら、結構いろいろとあるじゃないですか。

 

IMSLP(Petrucci Music Library)のリストを見たのでした。

imslp.org

 

この中で「これは是非とも弾いてみたい!」と強烈に思った曲がひとつ。

その作品については、後日触れることとします。

桜の開花がはやい

今年、どうも桜の開花が全国的にはやい感じです。

すでに開花宣言をした街もありますからね。

 

だいたい、桜が満開の頃に入学式で、桜が入学を祝うみたいな気分だったのが、

今年は場合よったら、卒業式で桜が見れるという珍現象が。

まあ、さすがに満開の状態の卒業式は極めて少ないと思われますが、

大学などによっては、今月末に卒業式というところもあるでしょうから、

あり得る話ではあります。

 

ちなみに、我が地元の大阪、桜の開花はまだです。

果たして、いつになるのか?

ジャン・フランセは20世紀フランスの作曲家

フランセ、誰のこと?

そう思われる方がおられても不思議ではありません。

クラシック音楽に精通されている方ならご存知の人物かもしれません。

詳しい紹介はWikipediaで済ませます。

ja.wikipedia.org

 

私はこれまでにコントラバスソリストとして、彼の作品を2曲取り上げています。

(ただし、どれも原曲の編成ではなく、ピアノ伴奏版での演奏。)

1曲は1981年に作曲された

コントラバスと10本の管楽器のためのモーツァルト・ニュールック

モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」から有名な「ドン・ジョヴァンニのセレナータ」とビゼーカルメンを同時に鳴らすということをして、

曲の終盤にはヨハン・シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」が顔を出すという、

なんともパロディックな曲。

もう1曲は1974年に作曲されたコントラバス協奏曲。

コントラバスの低い音が特徴なのを活かした面白い作品。

でも、第3楽章は非常に美しい旋律を、コントラバスの指板スレスレのとんでもない高音がずっと出てきて、

「どうだ、とっても大変だろ」みたいな苦し紛れな動作を皮肉るようなパロディーも。

 

20世紀の作曲家ですから、音楽は難解なのではと思われそうですが、

実は新古典主義の音楽ですので、非常に聞きやすく、ウィットに富んでいて、とてもお洒落な音楽です。

そして、思ったよりは弾きやすい(勿論、難しいパッセージもありますけども)。

 

もっと彼の作品、演奏したいなあ。

そこで、今の私が関心の強い室内楽の作品が弾きたいなあ。

コントラバスが入った室内楽はいろいろと弾きたいものがありますが、

今回は次の曲を語ります。

ファゴットと弦楽五重奏のためのディヴェルティスマン

youtu.be

 

ファゴット奏者なら演奏してみたい作品なのかなあ?

演奏時間もそれほど長くなく、手頃な感触はあると思います。

こんな作品に出会うと、フランスに行ってみたくなるのですけども、

いつになったら行けるのかなあ?

つくし取りは安全な場所で

ここのところ、川の堤防にある緑から、つくしを採取している方々がちらほら。

もう、そんな季節になったのかと、思わず季節の流れを感じてしまう私。

春の訪れが近づいてきた証しです。

 

ところで、夢中になって取っている様子なのですが、

堤防の道を車が通っているところも多々あります。

どうも、その道路の近くで採取している方が見受けられます。

もしも、運悪く転んでしまって、道路にでも出てきたら大変な事故になります。

どうか、安全な場所で、つくし取りを楽しんでもらいたいものです。

そう、車を運転しながら思ったものでした。

π≒3.14?

本日、3月14日はホワイトデー。

そんなもの、私には縁がないので、

別のことを。

 

小学校の頃に学習した円周率、

数値としては3.14を近似値として学習したはずです。

ある時期、円周率を3で扱うということがあったようですが、

そうなると、計算で出てくる数字が現実と乖離しずぎますから、

結局は3.14に落ち着いているようですね。

 

中学校以降は、この3.14はπになります。

円周率を数値化するのではなく、代数として取り扱うということ。

 

本日が「円周率の日」となっているのは、

まさに3.14が3月14日との関係だからでしょうが、

円周率の本当の数字は、もう無限にあるのです。

 

まあ、永遠に終わらない数字なので、

もう数字を追い求めることは意味がないのかもしれませんね。

まさに、永遠のミステリーです。