アメリカ大統領選挙の結果は、まだまだ決まらないようなので、
今日は音楽家らしく、音楽のことを書きます。
先日、ベルリン・フィルが、ロックダウン前の最後の公演のアンコールで、
その時の模様、公式YouTubeアカウントから見ることが出来ます。
見ればわかるのですが、演奏者は音を出しません。
4分33秒間、演奏者は無音状態ですが、
その場で聞こえる様々な環境音、その全てが音楽となるという、
不確実性の音楽、あるいは偶然性の音楽といった概念でしょうか。
ベルリン・フィルは、この作品を「沈黙」として解釈して、演奏(?)したのですけども、
作品本来の意味とは少し違うような気もしています。
作品そのものを詳しく論じている記事はこちらをご覧ください。
でも、解釈は広がるものなのです。
現在のコロナ禍の状況、こういった音楽家によるメッセージは、十分意味があると思います。
だってねえ、ヨーロッパは再び新型コロナウイルス感染が拡大して、ロックダウンという状況になってしまったからです。
こういう時、音楽家はどうあるべきなのか、まるで無言のメッセージを発出しているように見えてきます。