しつこい話題ですが、
来年生誕200周年を迎えるジョヴァンニ・ボッテジーニの作品で、
彼がコントラバス奏者なのに、コントラバスが目立たない作品もたくさんあります。
その中から、私が気になって仕方がない曲が2曲ありまして、
演奏願望が先走っているので、ここに書くことに。
まずは弦楽合奏の曲から。
「アンダンテ・ソステヌート(Andante Sostenuto)」というタイトルの曲名。
1986年にアンドリュー・リットン指揮のイギリス室内管弦楽団の録音で聞いて、この曲のことを初めて知りました。
抒情的な美しい曲ですね。
編成が珍しく、チェロがずっと2パートに分かれての演奏なので、パート編成は弦5部とはならず、弦6部といった感じ。
演奏時間は6分程度かなあ?
あまりにも演奏されることがない曲なので、YouTubeの演奏動画を貼り付けておきます。
もう1曲、これは最近では取り上げられる頻度がある室内楽曲。
「グラン・クインテット(Gran Quintetto)」日本語に直訳すれば「大五重奏曲」と、またまたオーバーな表現のタイトル。
楽曲の持つ構成と雰囲気がオペラ的でわかりやすいのか、
なんとなく他の作曲家の書法にも似たところもあってか、
演奏効果は抜群にありますね。
弦楽五重奏のジャンルは、コントラバス奏者にしてみれば、ドヴォルザークの弦楽五重奏曲Op.77がとにかくダントツに有名。
先日、私が気に入っているボッケリーニの弦楽五重奏曲Op.39の3曲を紹介しましたけども、
コントラバスのパート、ボッテジーニの独奏作品のような大変なパッセージは全くありません。
本当に縁の下の力持ちの存在。
でもね、これがコントラバス本来の持ち味なのですよ。
こういう仕事を私はとっても好んでいます。
どんな作品かって?動画を検索するのが便利な時代ですから、これは探してみてください。
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