昨日の夜、そろそろ寝ようかなあと思っていたのに、何気につけていたテレビで興味ある番組が放送。
そのまま、食い入るように見ていました。
その番組はNHK総合「逆転人生」。
昨日のテーマは「貧困の連鎖を断て!西成高校の挑戦」でした。
大阪府立西成高校、かつては大変な高校でした。
私は私立中学・高校でしか教鞭に立ったことがないので、公立高校の事情というものはそれほどわかっていないのですけども、
20年前の私なら、この高校で教鞭をとるなんて、絶対に嫌がっていたでしょう。
でも、西成高校が打ち出した「反貧困学習」の取り組みには、深い感銘を受けました。
20年前の私なら反発したであろう「反貧困学習」の取り組みですが、
今の私なら、前向きに関わっているかもしれません。
西成高校は取り組みによって、通う生徒たちに変化をもたらし、様々な成果と結果を生み出しました。
20年前の私なら、これらの成果に対して極めて懐疑的に捉えていたかもしれません。
「果たして、これが高校の果たす役割なのか?」と思っていたでしょう。
でも、その考え方は間違いだったでしょう。
なぜなら、その発想が子どもたちを切り捨てる発想に繋がるからです。
現実に起こっている貧困家庭に育つ子どもたち、
貧困が貧困を産む、負のスパイラスを脱することをしなければ、格差はますます広がってしまう、そのようなことが社会で蔓延することは極めて良くない事。
西成高校の取り組みは、私の教育に関する考え方に一石を投じました。
私立の学校で音楽教育しかしてこなかった私ですが、
今回の番組は私にとって大変勉強になり、考えさせられるものだったのでした。
教員になりたての20代後半の頃から、私も20年以上の時間を経て、考え方が変わってきたのでしょうか?