コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

プルチネルラ

イーゴリ・ストラヴィンスキー

20世紀を代表するロシアの作曲家で指揮者でピアニスト。

没年が1971年なので、今年は没後50周年。

 

私が彼の作品でダントツに好きなのが「兵士の物語」なのですけども、

バレエ作品の「プルチネルラ」も大好きな作品。

 

「20世紀の音楽なのだから、どうせ難しくて、わかりにくいのでしょ」とは想定の質問ですが、

この作品、18世紀イタリアの作曲家であるペルゴレージの作品などを使っての曲なので、音楽そのものは大変聞きやすいです。

バレエ作品としても楽しいですし、

バレエを省いても、独唱が3人あって、それでも楽しいですし、

声楽を省いても、組曲としてオーケストラだけでも楽しいですし、

作曲者自身が編曲したヴァイオリンとピアノ、あるいはチェロとピアノによる「イタリア組曲」でも楽しいですし、

とにかく、面白さ満載です。

 

オーケストラもユニークな編成。

小さなオーケストラで演奏可能ですけども、

コントラバスは一人では演奏不可能です。

弦楽器は各パートにソロがずっと与えられていまして、

コントラバスもソロのパートとTuttiのパートと終始分かれています。

 

そのコントラバスのソロが活躍するのが、組曲版で7曲目、バレエ版で16曲目のVivoの楽章。

トロンボーンと絡み合うという、ボリューム的にはまず適わないことですけども、これがなんとも滑稽で面白いのです。

ちなみに、元ネタはペルゴレージのチェロと通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調の第4楽章。

昨年の5月に、1回目の緊急事態宣言で何にも出来ない時期だったことから、元ネタのペルゴレージの作品をYouTubeで演奏動画を投稿しましたね。

元ネタはこんな曲です。

youtu.be

 

どうせなら、ストラヴィンスキーの作品を演奏してみたいなあ。

ということで、ストラヴィンスキーがとても好きな私でした。