先日、メンデルスゾーンのピアノ六重奏曲について、弾きたいなあみたいなことを書きましたが、
もう少し、しつこくメンデルスゾーンを語ります。
すみません、好きなものはしょうがないのでね。
彼の作品で、実は初期に書かれた作品に興味が尽きないのです。
若い頃の作品なのに、なんという完成度!
そんな驚きを感じながら、それらの作品を聞いたりしてしまうのですが、
13曲からなる「弦楽のための交響曲」もしくは「弦楽ためのシンフォニア」(Sinfonia)は、弦楽合奏の作品としては近年注目が集まっている曲といえます。
また、これらの作品がなんとメンデルスゾーンが12歳から14歳の頃の作品だというのですから驚きです。
圧倒的に演奏される頻度が高い曲は「第10番 ロ短調」でしょう。
単一楽章で10分程度の演奏時間は手頃であり、
技巧的に他の作品よりも取り扱いやすいこともあって、
演奏される機会は多いのでしょう。
私自身は演奏体験はないのですけれども、レッスンで扱ったり、学生たちのグループの指導で扱ったりと、思い出は尽きないものです。
でも、さすがに全曲演奏した人、少ないでしょうねえ。
私も過去に公の場で弾いたのは「第2番 ニ長調」ぐらい。
なんとまあ、第2番なんてもっとマイナーな作品。
ということで、YouTubeで紹介。
この曲を弾いた時期は、ほぼ20年ぐらい前のこと。
今、この曲のことを思い返すと、こんなにも爽やかな調べだったのに、当時の思い出は「技巧的に難しい」ことばかりを記憶していたような。
今なら、もっと晴れ渡る青空のような気持ちで弾きたいものですね。
あくまでも願望ですけれどもね。