昨日、NHKのBSにて、タイトルにある特集番組を見ました。
番組の詳細は、以下のサイトでどうぞ。
見ていて、最初は少し辛い気持ちになりました。
私たち音楽家は、コロナ禍の状況では不要不急のものとして扱われることがしばしばありました。
私自身、昨年は思うような音楽活動が展開できず、正直苦しい気持ちになりました。
ただ、後ろ向きにならず、前を向いて、考える時間がたくさん出来たことから、基礎をしっかりと確認する練習が効果的に出来て、
案外、自分自身の音楽は向上したような気がしています(あくまでも自己診断ですけれども)。
でも、オーケストラの楽団員にしてみれば、
「果たして、音楽をしていいのだろうか」
「このまま、オーケストラは継続できるのだろうか」
などなど、不安に苛まれてきたことは、番組を見ればすぐにわかることでした。
音楽を職業にしている立場は、やっぱり音楽を真正面から取り組む場所が必要なのですね。
戦時中、戦後の混乱の最中でも、オーケストラは活動してきたことですし、
現在の困難も、なんとか乗り越えていきたいものです。
後半、オーケストラの練習光景を見て、音楽そのものの勉強に極めて有効なシーンの連発に、私は深く感銘を受けました。
こんな音楽作りをしていかないといけないんだなあと思った次第。
とにかく、いろいろと考えさせられました。
あまりにも情報量が多い番組だったので、簡単に総括した感想を書けない私ですが、
シンプルな結論は「見てよかった」というもの。
そして、後ろめたい気持ちは捨てるべきということかな。
音楽家であることを誇りに抱くべきとの思いに。
音楽への意欲が枯渇しないようにしないとね。