今年のショパンコンクールが終わったのに、私はまだその渦の中から抜け出せないでいます。
それだけ、私にとって、ショパンコンクールがとっても刺激的な出来事でしたし、
実に様々な感動と学びを得た機会でした。
そして、いろいろとテレビ番組でその出来事を振り返るものが出ていまして、
それらを私も視聴している次第。
先日放送のMBS「情熱大陸」もショパンコンクールを取り上げました。
そこで、私がとっても気になったシーンが。
反田さんが友人の務川さんにレッスンを依頼、アドヴァイスを求めているところでした。
この部分、とても印象に残っています。
以下のアドヴァイスのコメントがとても勉強になったのです。
「重要な非和声音が時々素通りされているように感じることがある」
「この瞬間に何か欲しいな みたいな」
「”痛み”みたいなものが時々欲しいことがある」
なるほどなあ、自分自身で弾いていても気が付かないことがあって、
他の人からのアドヴァイスをもらうと、思わず「はっ!」となって有難くなること、
本当によくあります。
私は音楽家として、このシーンだけでも、大変勉強になりました。
何年たっても、勉強は続くもの。
音楽を職業にしてしまったがために、ずっと勉強が続きます。
でも、この勉強が楽しいと感じるこの頃です。