レクイエム:死者のためのミサ曲
今のご時世、レクイエムの演奏に求められる意義は極めて大きいものとなっています。
私は数あるレクイエムの中で特別な思いがある曲があります。
それはフォーレのレクイエム。
私はこの曲の持つ「優しさ」の楽想に魅力を感じています。
いや、死の世界にはやすらぎが待っているのか、
そんな死生観が垣間見えるような曲なのでしょうか。
先日、ある編曲版でフォーレのレクイエムが滋賀県びわ湖ホールで演奏されました。
信長貴富さんによる編曲版は、弦楽五重奏とポジティブオルガンというもの。
弦楽五重奏はヴァイオリン、ヴィオラが2本、チェロ、コントラバス。
合唱はびわ湖ホール声楽アンサンブルが担当。
ソリストは合唱と兼任というミニマムなもの。
こんなに人数が少ないフォーレのレクイエムはあるのかなあ?
これをネット配信でしたが見ていた私。
「この版で演奏してみたい!」
それほど、私はこの演奏に好感を抱きました。
そして「生演奏で聞きたかったなあ」とも。
この編曲版は2020年10月に初演されていました。
それ以後、幾度か演奏されているこの編曲版でした。
コロナ禍の状況でもなんとか音楽が出来る環境に適していますし、
ウクライナ侵攻が激化している現状、この曲の演奏も求められていくのかもしれません。
大阪人な私なので、楽譜入手に必要コストはいくらなのかが気になるところ。
以下がその販売サイト。
スコアが1,500円+消費税、パート譜が1セット6,000円+消費税、
高くない価格設定は嬉しいところ。
これ、どこか演奏しないかなあ?