コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

G線上のアリアを弾きます

今月23日に出演予定のウクライナ支援チャリティーコンサート

バッハの「G線上のアリア」をコントラバス独奏で弾く予定です。

 

実は、この曲のことを今年の5月にこのBlogでいろいろと書いています。

hiratea.hatenablog.com

 

ところが、今度出演予定の公演では、良く知られたいわゆる「G線上のアリア」ではない作品を弾くのです。

どういうこと?

 

19世紀イタリアのコントラバスヴィルトゥオーゾで作曲家で指揮者だったのが、

ジョヴァンニ・ボッテジーニ。

彼の作品で”Meditazione (Aria di Bach)”というものがあるのですが、

これが「G線上のアリア」と呼ばれる元となった作品である

管弦楽組曲第3番」より第2曲「Air」から、コントラバスとピアノのために編曲されたものなのです。

つまり、今回はこれを基本にして弾くということなのです。

 

コントラバスを弾いてもうかなり長いキャリアになる私なのに、

このボッテジーニによる編曲版の存在、認識不足でした。

「そういえば、そんな作品があったかなあ?」みたいな不勉強な私だったのです。

バッハのアリアを演奏する場合、これまではなんの迷いもなく

G線上のアリア」をそのまま弾いていたのでした。

ところが、ひょんなことからボッテジーニ版の楽譜を見ていると

「一度、試してみようか」と思うように。

 

まだ自宅で弾いている段階ですが、

このボッテジーニ版、楽器がよく鳴る感覚になります。

練習していて気持ちがとてもいいのです。

そして、今回の演奏では、ボッテジーニ版にない工夫も織り交ぜます。

その中身は?

それは当日のお楽しみに。

この試み、私の中ではなかなか味わい深く、

上手くいけば、今後の演奏活動に採用する版となりそうです。