コントラバス奏者のため、残念ながら出来ないことがあります。
それは弦楽四重奏の演奏に加われないこと。
ずっと昔から好きなジャンルだった弦楽四重奏、
名曲は山のように存在して、
世界中で演奏されてきているジャンル。
でもね、楽器の編成はヴァイオリン2、ヴィオラ、チェロ、の4つに決まっているのです。
極めて例外ですが、ロッシーニの「弦楽のためのソナタ」というのが6曲ありまして、
それはヴァイオリン2、チェロ、コントラバス、なので、
これなら一応、弦楽四重奏といっても間違いではないのですけれどもね。
でも、思いつくのはこれだけ。
ということで、コントラバス奏者は弦楽四重奏の演奏に加われないのが悲しい現実。
ところで、先日、ある曲の演奏写真をSNSで見ることに。
その作品、アントン・アレンスキー(1861-1906:ロシア)の弦楽四重奏曲第2番 イ短調 Op.35 が演奏された写真を見つけたのでした。
不勉強な私「おや、これこの楽器の編成であっているのかなあ?」
と思い、すぐに調べてみると、あっているのです。
ほら、この演奏動画でわかります。
その楽器編成、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ2、という変則的なもの。
でもねえ、これが渋みが出て、コントラバス奏者の私のような立場にはたまらない魅力がいっぱい。
そして、その後に思ったことは「第2チェロをコントラバスに置き換えて演奏することは可能かなあ?」
いやいや、それはなんぼなんでも無茶でしょう、そんな結論が私を支配しかけていた矢先、
なんと、この曲の第2チェロをコントラバスに置き換えての演奏が存在していたのでした。
それが次の演奏動画。
やればできるんだ!
驚いた私ですけれども、すぐに出てきた答えは「滅茶苦茶に難しい」というもの。
まあ、こんな形で演奏することはないでしょうけれども、ちょっと練習してみようかなあ。
ひょっとしたら、新たな発見と成長が自分自身に見つかるかもしれないからねえ。