中学校や高等学校での音楽の授業で、鑑賞の教材として、いわゆる「交響詩」は取り上げられる頻度は極めて高いものです。
特に、中学校なら、スメタナ作曲の連作交響詩「我が祖国」から第2曲の「ブルタバ(モルダウ)」が確実に取り上げられている曲です。
私が非常勤講師として勤務している学校、使用教科書は教育出版のもの。
先述したスメタナの「ブルタバ(モルダウ)」は中学2年生・3年生の下巻に掲載されています。
ところが、現在の中学3年生、2020年にコロナ禍の状況ということもあって実技授業に制約があったことから、先にこの曲を中学1年生の段階で学習していたのでした。
どうしようかなあ、なんて思っていたら1ページだけ、別の曲が記載されていました。
それは何かというと、シベリウス作曲の交響詩「フィンランディア」
「あ~、それがあったか!」とひらめいた私。
先日、これを取り上げて授業をしました。
ところが、なかなか難しい問題を孕んでいたのでありました。
作品の歴史的背景を鑑みますと、フィンランドとロシアとの支配関係に深く関わることになります。
後に、歌詞が付けられて合唱用に編曲された「フィンランディア讃歌」も含めて、
この曲の学習には歴史教育の要素も不可欠となります。
う~ん、なかなか頭を使う学習になるなあ、
案の定、難しい顔をしてたり、睡魔との闘いとなった生徒が多数出現してしまいました。
まあ、私が一方的に喋ってワークシートに書かせていって、
ピアノを弾きながらの解説付きの鑑賞をするのではなく、
もうちょっと生徒たちに投げかけて答えさせることが必要だったかなあ?
反省点は次に改善することとします。
でもねえ、現在のウクライナ状況を鑑みますと、
この曲、勉強する意義はとっても深いです。
それをここで語ると、滅茶苦茶に長い文章となりますから、そのことには触れませんけれどもね。
ここはリスクある学習ですけれども、逃げないで学習するとしましょう。