今朝、こんなニュースを見て、新任教員の頃を思い出しました。
私が新任教員として赴任したのが1997年。
その学校、なんと新任から3年間は担任を持つことという、
他校では常識的に考えられない制度がありました。
4月に学校に出向いて、いきなり担任がある、しかも高校2年生の担任という衝撃の事実を告げられた際の私の心境は
「そんな、出来るわけがない」というものだったのでしょうか。
おまけに、その学校で音楽の専任教員は私だけ。
誰からも授業に関して教えてもらえる環境になく、
どうしたらいいのか、迷うことの連続。
では、新任研修はあったのか?
担任をするための研修や教科教育に関する研修はゼロ。
あったといえば、教務や進路指導、生活指導などの校務分掌がどのような仕組みになっているのか、その程度の研修を受けたぐらい。
あとは、現場で見て、いろいろと学びなさいということ。
ある日、「○○先生、これはどうしたらいいのですか」なんて質問しても
「そんなもん教えへんわ、自分で見て覚えろ」みたいな返答。
今の社会に置き換えたら、パワハラに該当することなんていくらでもありましたね。
これは大変だ。
正直、すぐに退職を考えたこともありましたけれども、
「逃げたらアカン」となぜか思っていた私だったので、
試行錯誤を繰り返して、その学校では5年間勤務しました。
今から思えば、なんと無謀なことをする学校なのかと思いましたけれども、
決して無駄な経験ではなかったはずと言い聞かせている私です。
取り上げたニュースのように、研修は手厚くしていただけると、新任教員は有難いはずと思います。
それでも、いざ現場に出ると迷うこと、失敗すること、絶対に出てきます。
そこはベテラン教員がしっかりとサポートをしたら大丈夫と思うのですけれども、
この考え方、私は甘いのかなあ?