コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

研修は大事

今朝、こんなニュースを見て、新任教員の頃を思い出しました。

www3.nhk.or.jp

 

私が新任教員として赴任したのが1997年。

その学校、なんと新任から3年間は担任を持つことという、

他校では常識的に考えられない制度がありました。

4月に学校に出向いて、いきなり担任がある、しかも高校2年生の担任という衝撃の事実を告げられた際の私の心境は

「そんな、出来るわけがない」というものだったのでしょうか。

おまけに、その学校で音楽の専任教員は私だけ。

誰からも授業に関して教えてもらえる環境になく、

どうしたらいいのか、迷うことの連続。

 

では、新任研修はあったのか?

担任をするための研修や教科教育に関する研修はゼロ。

あったといえば、教務や進路指導、生活指導などの校務分掌がどのような仕組みになっているのか、その程度の研修を受けたぐらい。

あとは、現場で見て、いろいろと学びなさいということ。

ある日、「○○先生、これはどうしたらいいのですか」なんて質問しても

「そんなもん教えへんわ、自分で見て覚えろ」みたいな返答。

今の社会に置き換えたら、パワハラに該当することなんていくらでもありましたね。

 

これは大変だ。

正直、すぐに退職を考えたこともありましたけれども、

「逃げたらアカン」となぜか思っていた私だったので、

試行錯誤を繰り返して、その学校では5年間勤務しました。

今から思えば、なんと無謀なことをする学校なのかと思いましたけれども、

決して無駄な経験ではなかったはずと言い聞かせている私です。

 

取り上げたニュースのように、研修は手厚くしていただけると、新任教員は有難いはずと思います。

それでも、いざ現場に出ると迷うこと、失敗すること、絶対に出てきます。

そこはベテラン教員がしっかりとサポートをしたら大丈夫と思うのですけれども、

この考え方、私は甘いのかなあ?