この国で当たり前のように学校音楽教育で取り扱われていますのがリコーダー。
確か、小学3年生からソプラノリコーダーを扱い、
中学入学したらアルトリコーダーをあわせて取り扱うことが
スタンダードなものなのでしょうか。
音楽の教員経験がある(そして現在進行形)の私も、
リコーダーを授業で取り扱ったことはありますが、
結構、苦労しました。
リコーダーそのものを持ってくるのを忘れてくる生徒の指導、
生徒が悪ふざけをして、リコーダーを投げ合ってしまったり、
購入を促しても「我が家ではそんなものは買わせません」との親御さんのクレームを受け取ったり、
思い出しただけでも、大変な思い出ばかりでした。
私が非常勤講師として勤務している学校、
現在はコロナ禍ということもあって、リコーダーの取り扱いを止めていますが、
学校には数に不足はあるものの、キーボードが15台ありますし、
ハンドベルも4組ありますから、
(物は大変悪いが、この学校にはギターも数多くあるのです!)
別にリコーダーを使わなくても、器楽教育は他にもあるということで、
恐らくは今後もリコーダーは扱わないと思っています。
でもですよ、リコーダーの音、とっても素敵なのです。
立派な芸術表現が出来る楽器なのですよ。
決して、教育用楽器ではないのです!
最近、私が聞いたリコーダーの音で、深く感銘を受けた演奏動画を貼り付けておきます。
バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ ホ長調 BWV 1016 より第3楽章のアダージョ。
私、この楽章だけ異常に好きでして、時々自宅でチェンバロのパートをピアノで弾いているくらい。
ヴァイオリンでなく、アルトリコーダーでも素敵だし、
なんだか凄く深遠なメッセージが発出されているようにも思えて、
私は気に入りました。
今一度、リコーダーの認識を改めるべきと思っています。