私が非常勤講師として勤務している学校、
特に中学校の音楽の授業では、時間数は少ないものの、日本音楽に関することを実施しています。
中学1年生では、沖縄音階を学習して、その音階で作曲実習。
そして、箏と尺八を学習。
中学3年生では、滝廉太郎と明治期の日本における西洋音楽受容の歴史を学習。
本当ならば、中学3年生で歌舞伎を取り上げたいところですが、
この2年間は時間が費やすことが出来ない状態。
現在の学校に赴任するまで、私は日本音楽史が苦手な分野でした。
そりゃねえ、ずっとクラシック音楽の業界で演奏活動をしてきているのですから、
専門外といえばそのとおり。
でも、自分の国の音楽史を知らないというのは、ちょっとよくないこと。
とは言っても、あまりにも深掘り過ぎると、授業を受ける生徒たちもどこまで知的好奇心を持続させられるか難しいところ。
なので、どこまで学習を深めるのか、私としてはなかなか悩ましいところ。
そんな時、地元の図書館で見つけた本が私にはとても勉強になりました。
田中健次『図解 日本音楽史(増補改訂版)』(東京堂出版 2018年)
これはなかなかの良本と思いました。
詳しい内容と豊富な文章量のため、全てを読み切ることはしなかったのですが、
これがあれば、私の教材研究に有益な書籍であることは確実です。
いやいや、これ、学校の図書館に置いてもらえないかなあ?
生徒たちにはやや難しい本かもしれませんが、
入門書として適したものですから、
今度出勤したら、司書の先生に購入依頼をしてみようかな?