1796年のベートーヴェンについて書いてきた一連のBlog記事、今回が恐らく最終回のつもりです。
今回はチェロソナタ第1番 ヘ長調 Op.5-1、チェロソナタ第2番 ト短調 Op.5-2
これらの2曲のチェロソナタもベルリン滞在中に作曲されたもの。
一応、演奏動画を貼り付けておきます。
まずは第1番。
そして第2番。
この2曲、私自身の演奏履歴としてはやや特殊な体験がありました。
第1番は第2楽章だけ、なんとピアニストとして演奏経験がありました。
いや~、大変でしたけれども、とっても楽しかった記憶があります。
第2番は一度だけ、コントラバス奏者として演奏したことがあります。
なんで演奏したのかですが、歴史的な事実が演奏の根拠としてありました。
1799年、イタリアのコントラバスの名手、ドメニコ・ドラゴネッティとベートーヴェンが私的に演奏しているという記録が残っているのです。
この事実を根拠として私は演奏をしたということです。
詳細はWikipediaの記事で紹介とします。
ということで、一度だけ演奏したのですが、演奏した時の記憶がしっかりと残っていた私、それほど好感触だったのでした。
私がコントラバスソリストとして演奏してきたベートーヴェンのチェロソナタの中で、今もっとも再演してみたい曲です。
5回に分けて書きました「1796年のベートーヴェン」
今日で一応最終回とします。
この年のベートーヴェン、特に演奏旅行中は若さ溢れて気力に満ちた充実期と私は考えていて、
案外、この年のベートーヴェンも魅力的と思っています。
今月末に、この時期の作品の演奏機会を持てたことを、とても喜んでいますし、
今後もこれらの一連の作品の演奏体験を持ち続けたいとも思っています。