昨年亡くなられたポーランドの作曲家であり指揮者でもあったクシシュトフ・ペンデレツキ、
音楽教育に関わる私には、音楽の教科書に音楽鑑賞教材として彼の作品が掲載されていることはわかっていたのですけれども、
やはり現代音楽の難解なものが生徒たちに果たして真意が届くのか、
そこに自信がなくて、ずっと避けていました。
そうそう、彼の作品の「広島の犠牲者に捧げる哀歌」なんかは、
かなり昔から特に高等学校の教科書に取り上げられていましたが、
私も授業で取り上げたことは一度もありませんでした。
トーンクラスターを説明するには絶好の作品なんですけれどもね。
ちなみに、どんな曲かといえば、こんな曲。
ところで、次に取り上げる作品が、今の私には最大関心事の曲。
そのタイトル「ヴァイオリンとコントラバスのためのデュオ・コンチェルタンテ」
たった2つの楽器だけで音楽を作ります。
彼の作品にしては、随分と聞きやすいのですけれども、
いきなりこの作品からペンデレツキを知ると、果たして聞きやすいとは思えないかも?
ですが、二つの楽器が出来る最大限の技巧を駆使して、想像をはるかに超える音響が展開される作品なので、
近年では、よく取り上げられるようになりましたね。
私も昨年、楽譜を購入しました。
ただ、やっぱり演奏は難しい。
それに、チューニングをソロチューニングにしないといけないのです。
ここが少々面倒に感じてしまう私。
おやおや、昔はソロチューニングで弾いている時間の方がはるかに長かったのにねえ。
実は、この作品のことについては、旧Blogにも書いていたのですけれども、
もう一度、この作品にしっかりと向き合いたかったので、
自分自身を鼓舞する気持ちで書きました。
さあ、楽器のチューニングを変えて、練習しますか。