私が非常勤講師として勤務している学校、
本日は中学校の卒業式でした。
と言っても、この学校、中高一貫校なので、
卒業式と云っても、来月にはまた入学式で集いますから、
正直なところ、実感はないのですけれども、
義務教育が終了という区切りですから、
式典の意義はあるものです。
式典での私の職務は、生徒たちへの歌唱指導、
そして、式典本番での指揮者としての役割。
これは、先日の高校卒業式と同じ業務でした。
この業務内容、だんだん慣れてきたかなあ?
ふとしたことで、こんな楽器のことに関心が沸きました。
ハンガリーを中心とした地域で見られるツィンバロムという楽器。
解説は、いつものごとく、Wikipedia記事で代用。
クラシック音楽を専門に活動する私にとって、
この楽器の演奏は、コダーイの『ハーリ・ヤーノシュ』に出てくるソロが真っ先に思い浮かびます。
ですが、最近のミニマル傾向にある私なので、他の作曲家の作品でツィンバロムが使われているものが気になっていました。
そこで、次の3曲をご紹介。
演奏動画を貼り付けておきます。
この曲、楽器の数が11だけ。
私が紹介するのですから、コントラバスは当然入っています。
同じストラヴィンスキーの作品なら、バレエ作品の『狐』も面白いと思いました。
バレエが入っている演奏動画を貼り付けておきます。
ところで、次は編曲作品ですけれども、演奏を聞いて「素敵だなあ」と思った曲。
ドビュッシーの「レントより遅く」に、作曲者自身による室内管弦楽版の編曲がありますが、
それにツィンバロムが使われているのでした。
こんな演奏です。
原曲のピアノでの演奏とは違い、序奏が付け加わったりと、なかなかお洒落なアレンジ。
気に入りました。
さて、演奏したいとは思うのですけれども、
私の知り合いにはツィンバロム奏者なんていないのですよ!
なので、どうすることも出来ない状態の私でした。
あ~、悲しい!
3年前、こんなBlog記事を書いていました。
そして、このシリーズのCDを3枚購入。
どうやら、このシリーズのCDはこれで完結のようです。
この企画の主宰、ベルリンフィルのホルン奏者であるサラ・ウィリスさんのサイトに、
一連の企画のことが掲載されています(ただし、英語です)。
これらの3枚のCD、私はすっかりお気に入り。
車の運転でよく聞くCDとなりました。
それくらい、私は純粋に楽しんでいます。
それに、私にとっては音楽観に大きくショックを与えたCDでした。
なので、願わくば、このCDで演奏しているメンバーが来日公演をしてくれないかなあと。
見に行って後悔はないはずですからね。
誰か、招聘してくれないかなあ?
先月29日にNHKのEテレで放送された「クラシックTV」はシューベルトがテーマ。
ここのところ、テレビをじっくりと見る余裕がなく、
今頃視聴したのでした。
シューベルトは中学1年生の音楽の授業で、必ず学習する人物。
そうそう、あの歌曲「魔王」ですよ。
私も現在非常勤講師として勤務している学校の中学1年生で取り扱っています。
その授業メニューは、こちら。
授業では2時間を費やして、シューベルトの「魔王」を学習しています。
ですが、この番組を視聴して思いました。
「授業メニューを少し改良しようかなあ?」
恐らく、次年度の中学1年生は、シューベルトの人物紹介に、この番組を使うことになるでしょうねえ。
さあ、こうなると、予定の2時間で授業がこなせるのでしょうか?
ひょっとして、1時間増える?
私が非常勤講師として勤務している学校、
本日が高校卒業式でした。
昨年は欠席したのですが、
今年は指導しているクラブの部員が卒業生にいましたので、
3年間の思い出を大切にしたく、出席しました。
卒業式が開催される今週は予行練習があったのですけれども、
私は卒業生たちの歌唱指導、教員のみなさんへの歌唱指導で、忙しい日を過ごしていました。
一昨日は生徒会主催のフェアウェルパーティーがあり、
クラブの指揮者として出演していました。
本日は弦楽合奏が歌の伴奏をするということで、
歌が付いた曲の指揮者として、式に関わりました。
(こちらの学校さん、ピアノは使用しないのです)
ただ、式が進行するにつれて、会場は涙に溢れていき、
指揮者としての私は、教員の立場もありますから、どうしてももらい泣きしてしまう状況に。
ですけれども、やはり指揮者は涙を流している場合ではない状況なので、なんとか我慢しながら指揮することが出来ました。
私が過去に経験している卒業式の中でも、格段の感動を感じさせてくれた、非常に素晴らしい式でした。
私としては、高校1年と2年で授業で接してきた生徒たちとの思い出もそうですが、
やはり3年間一緒にクラブ生活を過ごした部員たちとの思い出が大きいのでした。
そりゃもうねえ、書きだしたら長文確実な出来事が盛りだくさんでしたからね。
なので、今週は涙が溢れてしまう、お風呂で一人号泣してしまう、
まさかのクラブの練習で指揮している最中に泣き出してしまうとか、
そんな異常な瞬間が実に多くあったのでした。
やはり思います。
卒業式はいいものです。
今日はいろんな感情を胸に抱いて、しばらくは余韻に浸りたいと思います。
ここのところ、NHK大河ドラマ「光る君へ」にドはまり状態の私、
作品そのものを興味深く楽しんでいるのですが、
音楽教育者視線で見ていくと、これがいい教材となるのですよ。
そうそう、ドラマの時代設定が平安時代ですから、雅楽を中心に音楽的な描写が随所に登場してくるのですよ。
昨日の放送、まひろ(後の紫式部)が弾いていた琵琶、
ちゃんと本放送の後の紀行で取り上げられていました。
この紀行で紹介された弦の生産地、
先日の関西地方のニュースでも取り上げられていました。
そのことについて書いたBlog記事はこちら。
放送を見て「試験範囲だから、中学2年生に伝えないといけない」と思うものの、
肝心の生徒たちは、現在研修旅行中で番組を視聴できない環境。
なんとも残念でした。
でもねえ、個人的に学習が深まるきっかけが、まさか大河ドラマからとは驚きです。
恐らく、このBlogでも、しばしば「光る君へ」は今度も取り上げられる可能性がありますね。
ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」は大変人気の曲です。
そういえば、昔は、とあるドラマで取り上げられたりと、
現在でも演奏頻度が高い曲。
実は、私、1度だけ演奏体験があるのですけれども、
その時の楽器はなんとティンパニ!
なんとも恐ろしいことをしたものです。
ところで、私はずっとピアノ独奏にオーケストラという編成しか知らなかったのですが、
今から100年前の初演当時は、独奏ピアノにジャズバンドという編成だったとか。
曲に関する詳細な説明はWikipedia記事に委ねることとしましょう。
さて、初演から100年という今年、
実は初演当時のジャズバンド編成による演奏がいくつかあったようです。
果たしてどんな演奏だったのだろうか?
それを知るにもってこいの演奏動画を貼り付けておきます。
そして、この楽譜が昨年ショット社から出版されているのです。
さすがに、パート譜はレンタル譜ですけれどもね。
その楽譜に関する情報は以下のアドレスからご覧ください。
https://www.schott-music.com/en/catalogsearch/result/?q=banagale
個人的な予想ですけれども、このジャズバンドによる版の演奏、
これから増えていきそうな予感がします。
おっと、ちゃんとコントラバスの出番もあるじゃないですか!
一度でいいから、この曲の演奏現場を見てみたいなあ。
勿論、今度はコントラバスで弾いてみたいですけれどもね。
今日の記事の標題、なんのことかと思われますが、
これはストラヴィンスキーが書いた協奏曲「ダンバートン・オークス」のこと。
曲に関する解説は、Wikipedia記事にて割愛。
ストラヴィンスキーを昔から好きな私ですが、
好きであることと、演奏が得意なことは全くの別問題。
この曲、最近特に好きになったのですけれども、
コントラバス奏者としても演奏は大変だし、
もしも指揮をしろと言われたら、ちょっと頭を抱え込むほど悩んでしまうでしょうねえ。
そんなに難しいのかって?
じゃあ、演奏を聞いてみましょうよ。
音楽はとてもユニークで楽しいのですけれども、
演奏は至難の業の連続。
この曲は演奏者も指揮者も大変なのです!
でも、上手くできたら、きっと演奏後のビールは美味しいはずです。
昨日、懐かしく以下の番組を視聴していました。
2002年のウィーンフィルニューイヤーコンサート、
私はその公演の放送を見ていました。
当時の私、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇『こうもり』序曲を聞いて大興奮していました。
昨日の放送を見ると、その当時の私のことを思い出してしまいました。
2002年の正月、私は当時とある学校の専任教員でした。
ですが、その頃には学校の退職が決まっていて、フリーランスの音楽家として生きていくことを決めていた時期。
なんとなく、あの「こうもり」には、自分で決めた生き方なのに不安になっていた私を勇気づけたような演奏だったかなあ?
オペレッタそのものを弾いたことはない私ですが、
序曲はこれまでに何度も演奏したことがありました。
いろんな思い出が詰まっていまして、
時折、演奏中にエモーショナルになってしまう自分がいたりしていて、
昨日の演奏を見ても、なんだか興奮していた自分がいましたね。
意見はいろいろとあるのでしょうが、
私の中では、『こうもり』序曲の演奏には、どうしても昨日の放送での演奏内容が忘れられないのです。
私にとっての名演です。
私が非常勤講師として勤務している学校の高校2年生の音楽の授業、
今年度からジョン・ケージを扱っています。
そうそう、あの「4分33秒」を作曲した(⁉)前衛音楽家ですよ。
そんな彼の作品について、こんなニュース記事を見つけてしまいました。
これは途方もない演奏企画。
ちょっと詳しい説明が必要と思いましたので、
曲に関するWikipedia記事を貼り付けておきます。
では、どうやって音を変えたのか、2020年9月5日に音が変わった際のBBC News Japan の動画をご覧いただければ、理解は早いのではないでしょうか?
この演奏企画、あまりにも壮大過ぎて、ちょっと理解を超えてしまいます。
だってねえ、演奏終了予定は2640年9月5日とか!
今生きている人、全員がその時死んでいるので、終了の確認なんて不可能です。
でも、この演奏現場の教会を訪れたくは思いますね。
どんな音が展開されているのでしょうか?
今年生誕200年となるブルックナー。
きっと、彼の作品がいろいろと演奏される頻度が上がるだろうと思われます。
ただ、こんな作品はどうでしょうか?
私がここのところ、いろいろと調べていますシェーンベルク(彼も生誕150年!)が主導していた「私的演奏協会」に、
ブルックナーの交響曲第7番が室内楽版で演奏されたとの記録があるのです。
これ、ややこしいことに、編曲者が楽章ごとに違うのでして、
なんと編曲者は3名もいます。
さて、どんな演奏になるのか?
実はこれしか演奏動画が見つかりませんでした。
途中で音が消えたり、途中で切れていたり、少々不備がありますが、
雰囲気を知るには十分かと思います。
この小編成の版、早速楽譜を見てみようと思ったのですけれども、
大きな障壁が待ち構えていました。
楽譜出版元のサイトを貼り付けておきます。
https://www.breitkopf.com/work/1455
そうなのです、この楽譜、レンタル譜なのです。
演奏を計画したら、楽譜を借りるという作業が必要。
あ~、これは面倒だ!
ただ、今年の4月、東京で第3楽章だけですけれども、
この版による演奏があるみたいです。
これは、行くしかないのか?
いや、待てよ、学校の仕事があったので行けないじゃないか!
残念!
追伸:この曲の室内楽版について、なかなか興味深いnoteがありました。
以下に紹介しておきます。