コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

音楽

ベートーヴェンの弦楽四重奏を弦楽合奏版で弾いてみたい

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲、昔から滅茶苦茶好きでした。 勿論、私はコントラバス奏者ですから、実際に演奏体験を持つことはまずありません。 可能性があるのなら、弦楽合奏版での演奏に触れることでしょう。 実は、私はかなり昔に、弦楽四重奏曲第11番「…

歴史的楽器が奏でるショパンの調べI 〜名ピアニストたちと18世紀オーケストラ〜

昨日NHKBSで放送された「クラシック俱楽部」 歴史的楽器(ピリオド楽器)によるショパンの作品が演奏されていました。 番組の概要を下記に記しておきます。 www.nhk.jp これ、私はとっても楽しみにしていました。 ショパンのピアノと管弦楽のための作品は、…

モーツァルトの協奏交響曲 K.297b

弦楽器奏者の私ですから、モーツァルトの協奏交響曲といえば、どうしてもK.364の方に関心が出てしまいます。 まあ、ソリストがヴァイオリンとヴィオラというものですからね。 管楽器4名(オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン)がソリストのK.297bは…

ハイドンの交響曲第31番「ホルン信号」

コントラバス奏者である私、 ハイドンの交響曲は、大変関心のあるジャンルです。 というのも、いくつかの作品にはコントラバス独奏があるからです。 そういえば以前このBlogで、こんな記事を書いていました。 hiratea.hatenablog.com hiratea.hatenablog.com…

バルギール、私は知らなかったです

どれだけ長くクラシック音楽の仕事をしている私でも、 知らないことはたくさんあります。 そして、先日、ひょんなことから、ある作曲家の名前を知ることとなりました。 その名は、ヴォルデマール・バルギール(1828-1897:ドイツ) どんな人物なのかを知るた…

「ブギウギ」最終回

NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」 放送開始から録画でしたが、毎回楽しみにしていました。 そして、今日が最終回。 news.yahoo.co.jp 音楽家の視点で見たら、昭和歌謡音楽史を勉強する絶好の機会が、この朝ドラにありました。 ドラマの中の音楽の比重が極…

読み方がいろいろあって困ってしまう

ちょっとしたことで、コントラバスを含むピアノ五重奏をいろいろと調べていました。 何度も弾いてきたシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」以外にも、 いろいろと弾いてみたい曲がある私なので、 そりゃ、ネットで検索したり、CD購入したり、楽譜を購入した…

ヴァイオリン4本とコントラバスの五重奏

先日、何気なくYouTubeを視聴していたら、次の動画を見つけました。 youtu.be ピアソラのタンゴ組曲とのタイトルですが、 これは4本のヴァイオリンとコントラバスのために編曲したジュリアン・ミローネ(Julian Milone)が名付けたタイトル。 4つの曲を組曲…

春分の日なのに雪が降る

本日、とあるピアノ教室にてゲスト(コントラバス奏者)として出演というお仕事でした。 内容は、ピアノの生徒さんにヴァイオリンとコントラバスが加わって演奏するというもの。 曲は4曲だけでしたが、あわせ練習は当日のリハーサルの各曲5分程度のみという…

ツィンバロム

ふとしたことで、こんな楽器のことに関心が沸きました。 ハンガリーを中心とした地域で見られるツィンバロムという楽器。 解説は、いつものごとく、Wikipedia記事で代用。 ja.wikipedia.org クラシック音楽を専門に活動する私にとって、 この楽器の演奏は、…

Mozart y Manbo

3年前、こんなBlog記事を書いていました。 hiratea.hatenablog.com そして、このシリーズのCDを3枚購入。 どうやら、このシリーズのCDはこれで完結のようです。 この企画の主宰、ベルリンフィルのホルン奏者であるサラ・ウィリスさんのサイトに、 一連の企画…

シューベルトを勉強

先月29日にNHKのEテレで放送された「クラシックTV」はシューベルトがテーマ。 ここのところ、テレビをじっくりと見る余裕がなく、 今頃視聴したのでした。 www.nhk.jp シューベルトは中学1年生の音楽の授業で、必ず学習する人物。 そうそう、あの歌曲「魔王…

散楽

今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」を毎週欠かさず視聴している私ですが、 音楽家として勉強になることがたくさん盛り込まれています。 そして、勉強になったのが散楽という芸能のこと。 昨日の放送、最後の紀行の部分で紹介がありました。 www.nhk.jp もっと…

ラプソディ・イン・ブルーの初演から100年

ガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」は大変人気の曲です。 そういえば、昔は、とあるドラマで取り上げられたりと、 現在でも演奏頻度が高い曲。 実は、私、1度だけ演奏体験があるのですけれども、 その時の楽器はなんとティンパニ! なんとも恐ろ…

ダンバートン・オークス

今日の記事の標題、なんのことかと思われますが、 これはストラヴィンスキーが書いた協奏曲「ダンバートン・オークス」のこと。 曲に関する解説は、Wikipedia記事にて割愛。 ja.wikipedia.org ストラヴィンスキーを昔から好きな私ですが、 好きであることと…

ヨハン・シュトラウス2世の「こうもり」

昨日、懐かしく以下の番組を視聴していました。 www.nhk.jp 2002年のウィーンフィルニューイヤーコンサート、 私はその公演の放送を見ていました。 当時の私、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇『こうもり』序曲を聞いて大興奮していました。 昨日の放送を見…

指揮者の小澤征爾さん死去

大変、残念なニュースが入ってきました。 「世界のオザワ」と評され活躍されていました、指揮者の小澤征爾さんが亡くなられました。 www3.nhk.or.jp 20年くらい前、京都で指揮者講習会を聴講させていただいた時、 2回ほど小澤さんのレッスンを見学したことが…

演奏終了まで639年!

私が非常勤講師として勤務している学校の高校2年生の音楽の授業、 今年度からジョン・ケージを扱っています。 そうそう、あの「4分33秒」を作曲した(⁉)前衛音楽家ですよ。 そんな彼の作品について、こんなニュース記事を見つけてしまいました。 www.tokyo-…

ブルックナーの交響曲第7番に室内楽版がある

今年生誕200年となるブルックナー。 きっと、彼の作品がいろいろと演奏される頻度が上がるだろうと思われます。 ただ、こんな作品はどうでしょうか? 私がここのところ、いろいろと調べていますシェーンベルク(彼も生誕150年!)が主導していた「私的演奏協…

テレマンのGrillen Symphonie

3年前のBlog記事に、こんなものを私は書いていました。 hiratea.hatenablog.com とても編成がユニークだし、 コントラバス2本がコンチェルトのように目立つし、 曲想も楽しい調べだし、 ずっと演奏出来ないかなあと祈るばかり。 その祈りは、未だに実現でき…

グリンカを語る

近代ロシア音楽の父と呼ばれるのが、ミハイル・グリンカ(1804-1857) 彼の詳細については、Wikipedia記事を貼り付けておきます。 ja.wikipedia.org 私、これまでにコントラバス奏者としてでなく、指揮者やピアニストとして、 グリンカの以下の作品を演奏し…

寒の糸

私はコントラバス奏者であることと、 非常勤講師として勤務している学校の音楽の授業で和楽器の学習をこの時期にしていることから、 次のニュースは、興味深く見ました。 www3.nhk.or.jp 和楽器の弦の生産方法なんて全く知らなかった私でしたので、 ニュース…

ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」

ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」 私はとても好きな曲です。 というか、ドビュッシーは昔から大変好きでした。 ピアノ曲もたくさん弾きましたし、 オーケストラでもいくつかの曲を演奏した経験があるのに、 この曲に関しては、まだ演奏体験を持ったこ…

フォーレを忘れていました

いつも、年始のBlogには、その年のメモリアルイヤーの作曲家たちについて、 勝手にいろいろと語っていた私。 ただ、メモリアルイヤーの基準を勝手に決めていました。 それは、没後○○年をなるべく取り上げないということ。 生まれたことを取り上げることは、…

メンデルスゾーンの「協奏的変奏曲」

10年くらい前に、メンデルスゾーンの協奏的変奏曲を弾いたことがあります。 原曲はチェロとピアノのための曲を、チェロをコントラバスに置き換えて演奏しました。 昔から大変好きな曲だったのですけれども、 これを弾いたのはたったの1度きり。 どんな曲なの…

大学入試共通テスト 国語の問題

一昨日と昨日と2日間実施された大学入試共通テスト、 一昨日の国語の問題で、クラシック音楽業界で話題になったものがありました。 その問題、第1問にあった文章でした。 その問題は以下をご覧ください。 www.toshin.com この問題、出典先は渡辺裕『サウンド…

昭和ブギウギ 笠置シヅ子と服部良一のリズム音曲

今シーズンのNHK朝の連続テレビ小説は「ブギウギ」 リアルタイムでは見れない私なので、録画をして視聴しています。 たまにエキストラ出演している音楽家さんが知り合いだったりするのが驚きの私。 「あれ~、○○さんが出てる!」なんてね。 ところで、そのド…

2024年がメモリアルイヤーの作曲家たち~グスターヴ・ホルスト~

このシリーズ、5人目は、生誕150年となります グスターヴ・ホルスト(1874-1934:イギリス)を取り上げます。 いつものごとく、Wikipedia記事を貼り付けておきます。 ja.wikipedia.org 昨年の9月、私が非常勤講師として勤務している学校の音楽の授業で、 ホ…

2024年がメモリアルイヤーの作曲家たち~アントン・ブルックナー~

このシリーズ、4人目は、生誕200年となります、 アントン・ブルックナー(1824-1896:オーストリア) いつものごとく、Wikipedia記事を貼り付けておきます。 ja.wikipedia.org 彼の作品、私は演奏したことが一度もありません。 なので、ブルックナーのことは…

2024年がメモリアルイヤーの作曲家たち~アルノルト・シェーンベルク~

このシリーズ3回目は、生誕150年を迎えます、 アルノルト・シェーンベルク(1874-1951:オーストリア)を取り上げます。 いつものごとく、Wikipedia記事を貼り付けておきます。 ja.wikipedia.org 私としては、彼の作曲作品に関心があるというよりは、案外彼…