コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

音楽

ブルッフの「クラリネットとヴィオラのための二重協奏曲」

私の音楽活動のキャリアで、どういうわけだかマックス・ブルッフの作品を多く弾いてきています。 有名な曲よりも、どちらかといえば演奏機会に恵まれない作品を演奏することが多かったのです。 だからなのか、彼の作品について、大きな関心と好感を抱いてき…

今、カプースチンが熱い!

昨日、ヴァイオリンとピアノのための協奏曲に関する作品について書いたのですが、 この話題、どうしても最後に語りたい作品がありまして、 本日がその話題に関する最終回。 年始に開催のとある演奏会の情報を知り「行きたい!」と思ったのに、 結局は行けな…

ヴァイオリンとピアノのための協奏曲

先日、以下のBlog記事を書きました。 hiratea.hatenablog.com 曲のネタはメンデルスゾーンの「ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調」というもの。 そして、この曲にはフンメルの「ピアノとヴァイオリンのための協奏曲 ト長調」が参考にされたと…

解釈変更を大胆に実施

今日の私のスケジュールはダブルスケジュール。 午前中は自宅でコントラバスレッスン、 午後からは移動して、とあるギターアンサンブルの練習、指揮者業務でした。 ただ、コントラバスレッスンの前に、ちょっとコントラバスを練習していた私。 その時、私は…

ラブカは静かに弓を持つ

前回の記事に引き続き、本ネタが続きます。 読書をする時間があまりない私なのですが、 次の本は300ページを超える分量なのに、一気に読み切りました。 安壇美緒『ラブカは静かに弓を持つ』(集英社 2022年) www.bungei.shueisha.co.jp スパイ小説なんて現…

1管編成のオーケストラ

2年前から、とある地方都市に誕生したプロオーケストラの公演に参加しています。 こちらのオーケストラ、昨年末の第九公演を除いて、基本的に1管編成のオーケストラでこれまでの公演をこなしてきています。 1管編成、つまり、木管楽器はフルート、オーボエ、…

大地讃頌

先日、NHK-BSの番組「クラシック俱楽部」で、 以下の番組が放送され、私も録画を撮って視聴しました。 www.nhk.jp 昨年10月が初回放送だったので、現在の日付から見れば「61年目の大地讃頌」となりますが、 いずれにしても、あの有名な合唱曲は60年以上も前…

日本の「第九」

昨年暮れに、私は久しぶりにベートーヴェンの交響曲第9番(通称「第九」)を弾きました。 恐らくは、今後も第九を弾く機会があるだろうと思われることから、 第九に関するいろんな学習をしたいなあと思っていましたが、 先日出合った書籍が私にとって興味深…

メンデルスゾーンの知られざる名曲

メンデルスゾーンの作品、私はとても好きでして、 過去にもオーケストラや弦楽合奏などでもたくさんの演奏体験を持ちましたし、 珍しいところでは、ピアノ伴奏の仕事でもいくつかの曲を弾きました。 その中には、とっても思い出に残っているものがいくつもあ…

リコーダーは教育用楽器ではない

この国で当たり前のように学校音楽教育で取り扱われていますのがリコーダー。 確か、小学3年生からソプラノリコーダーを扱い、 中学入学したらアルトリコーダーをあわせて取り扱うことが スタンダードなものなのでしょうか。 音楽の教員経験がある(そして現…

ドヴォルザークの「新世界より」の第2楽章ラストのコントラバス

先日、コントラバスレッスンでオーケストラスタディーをこなしていたお弟子さん、 教材はドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」でした。 レッスン中の雑談で、第2楽章ラストのコントラバスだけの和音が話題に。 楽譜にするとこんな感じ。 なんでも、所…

エルガーの「愛の挨拶」

リアリストなことが多い私、 実は滅多にテレビドラマを見ることはありません。 なのに、今年の1月から放送の「リバーサルオーケストラ」を毎週欠かさず見るようになりました。 22時の放送時には寝ている私なので(だって、翌朝の起床時間は5時30分!) 数日…

演奏会の模様を個人的側面からレポート

本日、映画音楽の公演に出演してきました。 映画音楽に特化した演奏会、 コントラバスはいつものように私一人。 なので、コントラバスに与えられた譜面は全部一人で弾くことになります(当たり前!) ただねえ、奏者が何人もいたら、ちょっとはペース配分が…

第2チェロなのかコントラバスなのか?

昨日、2月19日はイタリアの作曲家でありチェロ奏者のルイジ・ボッケリーニの誕生日。 280歳となります。 彼の作品を愛して止まない私にとって、この日に違うネタでBlog記事を書くという失態! あ~、天国のボッケリーニさんに申し訳ない。 1日遅れて「お誕生…

ギターアンサンブルとバロック音楽との適合性

本日、とあるギターアンサンブルの練習日、指揮者業務でした。 昨シーズンから私とアンサンブルが取り組んでいますクラシック音楽のジャンルに、 バロック音楽があります。 昨シーズンはヴィヴァルディとテレマンの作品を取り上げました。 私の心の中では、…

シンフォニエッタって?

クラシック音楽の用語で「シンフォニエッタ」という言葉があります。 曲名で付けられたり、楽団の名称で使われたり。 シンフォニエッタのスペル、イタリア語で”Sinfonietta”と書かれ、 意味は「小さな交響曲」とのこと。 この場合の「小さな」の意味は何を指…

映画音楽を作曲している人のクラシック音楽作品

今月26日に映画音楽を扱った公演に出演予定の私。 私が好きな作曲家、ニーノ・ロータとエンニオ・モリコーネの曲が扱われるということで、 これでテンションが上がっている私。 ニーノ・ロータは「ゴッドファーザー から ~愛のテーマ~」 そして、モリコー…

ルディ・シュテファン

ルディ・シュテファン(1887-1915) ドイツの作曲家なのですが、 昨日、私は彼の名前を知ることとなりました。 人物紹介はWikipedia記事でご覧ください。 ja.wikipedia.org 彼の衝撃的な人生の終え方、 つまり、戦死というものは、あまりにも酷く辛いことな…

デュカスの魔法使いの弟子

2018年3月、私は映画音楽のオーケストラ公演に出演していました。 映画音楽を演奏するというのに、 1曲だけ、クラシック音楽の作品が混じっていました。 その曲、デュカスの交響詩『魔法使いの弟子』でした。 なんで混じっているのだろうか? なんて、当時は…

ショスタコーヴィチの交響曲第15番の室内楽版

ネット検索をしていたら、とても行きたい演奏会情報を見てしまいました。 その情報、以下のもの。 www.suntory.co.jp 昔から、ベートーヴェンの交響曲第2番が大好きでして、 そのピアノ三重奏版の演奏をした経験まで持っている私。 その関連から演奏会情報を…

映画音楽を弾きます

今月26日(日)に京都府精華町にあります「京都府立けいはんなプラザ メインホール」にて、 映画音楽を特集したコンサートにオーケストラの一員として出演いたします。 詳細はすでに私のTwitter記事やHP記事にて報告済み。 以下はTwitter記事での詳細な内容…

はなのすきなうし

1936年にアメリカの作家マンロー・リーフが書いた絵本作品が「はなのすきなうし」 彼の代表作で、日本では1954年に岩波書店から出版されています。 この本のあらずじは、以下のサイトで詳しくご覧になれます。 pictbook.info この作品に基づいて作曲された音…

シュペルガーなんてコントラバス業界でしか知られていないかも?

ヨハン・マティアス・シュペルガー(1750-1812 オーストリア)という人物、 作曲家でコントラバス奏者だった人物ですが、 コントラバス業界以外では、全く知名度がない人物なのかもしれません。 そんなマイナーな人物の情報、一応Wikipedia記事で紹介。 ja.w…

休符はしっかりと数えましょう

私が指揮者として関わっていますグループは2つ。 1つは私が非常勤講師として勤務している学校の音楽系クラブにて、 もう1つは長年関わっていますとあるギターアンサンブル。 今日はとあるギターアンサンブルの練習日、指揮者業務でした。 さて、よくある現象…

リヒャルト・シュトラウスの室内楽作品を集めたCD

最近購入したCDで、とても気に入っているものがあります。 フランスのパリ管弦楽団の有志メンバーによるアンサンブル「ル・オフ(Le OFF)」が出したCDがそれ。 le-off.eu ずっと昔から好きだった「もう一人のティル・オイレンシュピーゲル」や、 『カプリッ…

アラン・リドー

アラン・リドー(Alan Ridout 1934-1996) イギリスの作曲家で教育者。 私は彼のコントラバス作品のひとつをこれまでに16回演奏しています。 その作品、「小さな悲しい音~ナレーションとコントラバスのためのメロドラマ~」というもの。 1974年に作曲された…

ロッシーニの弦楽のためのソナタ第2番

本日のレッスン業務、ある方の課題が珍しいものでした。 その課題、ロッシーニの弦楽のためのソナタ第2番でした。 6曲あるロッシーニの弦楽のためのソナタ、 私は第3番のみ演奏を数回体験していまして、 他にレッスン教材として第1番を取り扱ったことはあり…

2023年がメモリアルイヤーの作曲家たち~中田喜直~

今年のメモリアルイヤーの作曲家、実はとても大切な人物が、この国出身者にいます。 中田義直(1923-2000)がその人。 生誕100周年となります。 ja.wikipedia.org 彼の作品、歌ったことがないという人は果たしているのでしょうか? それぐらい、広く知られた…

2023年がメモリアルイヤーの作曲家たち~マックス・レーガー~

私が気になっている2023年がメモリアルイヤーの作曲家、 昨日は超有名なラフマニノフを取り上げましたが、 今日はラフマニノフより知名度は落ちるものの、 数々の名作を残した作曲家でオルガン奏者で指揮者でピアニストで音楽教師でもある(これだけこなせる…

2023年がメモリアルイヤーの作曲家たち~セルゲイ・ラフマニノフ~

毎年のように、クラシック音楽界ではメモリアルイヤーの作曲家をコンサートプログラムに入れる傾向は強いです。 私も、メモリアルイヤーに関わる作曲家の演奏には、やっぱり注目してしまいがち。 今年もいろんな作曲家たちがいますけれども、 今回は私が気に…