コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

アルペジオーネ・ソナタとギター

シューベルトアルペジオーネ・ソナタは、私にとって大変に思い出深い曲。

私がドイツ短期留学中にこの曲の演奏体験がなかったら、

きっと音楽家にはなっていなかったでしょう。

大変にこだわりを持っているこの曲、

10年前に、こんな文章を残していました。

hiratea.jimdofree.com

 

10年前にこの曲をコントラバスで演奏して以来、

実はピアニストとして何度か弾いてはいますが、

しばらくの間、封印していました。

 

理由はいくつかあるのですが、

大きな理由の一つがチューニング。

コントラバスのソロで扱われるソロチューニング(通常の調弦よりも長2度高い)で演奏しないといけない作品なのですが、

そのソロチューニングの音が私にはどうもしっくりこないし、

なんだか楽器にも合わないようで、

ここのところのソロ活動は全てオーケストラチューニング(通常のチューニング)で行っていることから、

この作品はお蔵入りとなったのでした。

 

ピアニストとしてこの曲に接していると、なんだかとても幸せな気分に。

そうねえ、ドイツリートのピアノパートを弾いている感触。

ピアノにとって、技巧的には難しくない曲ですけれども、

どの音にも神経を集中させないといけないプレッシャーがあって、

私はこの曲をピアニストとして弾く時はかなりの気合が入ります!

 

ところで、コントラバス奏者としては10年間封印してきた作品でしたが、

ふとしたことで、今は演奏欲が湧いてきました。

でも、今度は違う形で取り組みたいのです。

ピアノのパートをギターで扱った演奏です。

フルートとギター、ヴィオラとギター、チェロとギター、みたいなパターンは知っていたのですが、

先日、コントラバスとギターのパターンの演奏動画を見つけてしまいました。

ただ、第1楽章だけですが。

youtu.be

 

この曲のよくあることが「ソロと伴奏」みたいな感じの演奏が見受けられること。

ギターと演奏することによって、なんだか二重奏をしているように感じられますし、

コントラバス奏者としてはヴォリュームでピアニストに気を使ってもらう必要がなくなります。

むしろ、コントラバスが音量をセーブしないといけなくなるかも?

 

いずれにせよ、コントラバスとギターという組み合わせは、案外いいことがわかりました。

さあ、あとは私にソロチューニングを復活させる気持ちが必要。

だって、そのための練習をしばらくしていませんでしたからねえ。

それと、ギタリストを探さないとね。