ブラームスがお好きな方は非常に多くいらっしゃることでしょう。
私もあらゆる機会で演奏することが出来ました。
そして、極めて珍しい作品を演奏したこともありました。
その作品、セレナード第1番 ニ長調 Op.11
数年前、あるオーケストラの演奏にエキストラ出演した時に弾いた曲。
他のオーケストラの曲なら弾いたことはあったのに、
ブラームスの初期に書かれた管弦楽曲であるセレナード第1番を弾くということは、
弾いていた当時の私は大変興味深く思っていて、それでいていろいろと勉強になったものでした。
この曲、演奏頻度は低いのですけれども、若いブラームスを知るには絶好の作品かと。
実に爽やかで、哀愁ある旋律もあり、快活な機運も味わえ、なかなか楽しめると思います。
また演奏出来たらいいのになあと思い、いろいろと勉強をしていたら、
この曲の作曲当初は九重奏版だったとのこと。
(フルート、クラリネット2,ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス)
へえ~、そうだったんだ、知らなかった!
ところが、その楽譜は現在の管弦楽版が完成した後に破棄されたとのこと。
なんと勿体ないことを!
でも、オリジナルの復元をした人がいました。
現在、楽譜入手が比較的容易なのが、以下のもの。
さあ、どんな響きになるのかなあと思い、いろいろと演奏動画を探してみました。
上記にある楽譜の版かどうかは定かではありませんが(つまり、まだ九重奏版の楽譜を入手していないのです)、こんなものがありました。
コロナ禍の状況なので、座席配置を広くとっての演奏。
とっても素敵な演奏です。
こんな演奏を聴くと、また弾きたくなるものです。