コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

ブラームスのセレナード

ブラームスがお好きな方は非常に多くいらっしゃることでしょう。

私もあらゆる機会で演奏することが出来ました。

そして、極めて珍しい作品を演奏したこともありました。

 

その作品、セレナード第1番 ニ長調 Op.11

数年前、あるオーケストラの演奏にエキストラ出演した時に弾いた曲。

他のオーケストラの曲なら弾いたことはあったのに、

ブラームスの初期に書かれた管弦楽曲であるセレナード第1番を弾くということは、

弾いていた当時の私は大変興味深く思っていて、それでいていろいろと勉強になったものでした。

 

この曲、演奏頻度は低いのですけれども、若いブラームスを知るには絶好の作品かと。

実に爽やかで、哀愁ある旋律もあり、快活な機運も味わえ、なかなか楽しめると思います。

また演奏出来たらいいのになあと思い、いろいろと勉強をしていたら、

この曲の作曲当初は九重奏版だったとのこと。

(フルート、クラリネット2,ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス

へえ~、そうだったんだ、知らなかった!

ところが、その楽譜は現在の管弦楽版が完成した後に破棄されたとのこと。

なんと勿体ないことを!

でも、オリジナルの復元をした人がいました。

現在、楽譜入手が比較的容易なのが、以下のもの。

www.editiongravis.de

 

さあ、どんな響きになるのかなあと思い、いろいろと演奏動画を探してみました。

上記にある楽譜の版かどうかは定かではありませんが(つまり、まだ九重奏版の楽譜を入手していないのです)、こんなものがありました。

youtu.be

 

コロナ禍の状況なので、座席配置を広くとっての演奏。

とっても素敵な演奏です。

こんな演奏を聴くと、また弾きたくなるものです。