ブラームスのクラリネット(またはヴィオラ)ソナタは昔から2曲とも好きです。
ただ、学生時代に原曲を知るよりも先に、編曲版で作品を知ることになった私でした。
1990年だったと記憶していますが、
ラジオかテレビか、ブラームスのクラリネット(またはヴィオラ)ソナタ第1番を、
イタリアの現代音楽の作曲家であるルチアーノ・べリオ(1925-2003)がピアノパートをオーケストラに編曲された版を聞いた私。
「面白いなあ」と思って、そこから原曲を勉強したという、まるで逆さの学習方法を辿っていたのでした。
先日、この曲に関する演奏動画を見つけましたので、
一気に4つも貼り付けます。
つまり、全部で4楽章ということです。
べリオが編曲したオーケストラの内容に意見はいろいろとあるのでしょうが、
ピアニストとしての視点で見れば
「あ~、このパッセージはこういう音色がいいのかなあ」といった発見があったりして、案外楽しいものですし、
指揮者としての視点で見れば、オーケストラの部分をピアノで弾いてみてのスコアリーディングが容易に出来たりと、
興味深い勉強が楽しくなってきます。
なかなか、特殊な編曲版ですし、
編曲版の作品には著作権がまだ存在しますので、
いろいろと実演に至るまでのハードルはあるのですけれども、
どこかで演奏する機会はないのかなあ?
いやいや、演奏できなくても、生で聞いてみたいなあ。
トライしてみては?