久しぶりにベートーヴェンをネタに書きます。
昨年はベートーヴェンイヤーでしたから、本来ならば彼の作品が世界中で演奏されるはずでしたが、
コロナ禍の状況ということで、演奏はされましたけれども、制約は非常に大きかったのでした。
ということで、期待した盛り上がりは見られなかったのは仕方がないですね。
実は、2018年にこんなコラムを私のサイトで書いていました。
2018年1月にベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の演奏に関わっていました。
といっても、あの有名なニ長調の方ではなく、
ハ長調 WoO 5 というマイナーなもの。
この作品、第1楽章の途中までしか残っていないので、
後にいろんな方が第1楽章の失われた部分を補筆しています。
私が演奏体験を持った版はドイツの音楽学者であるヴィルフリード・フィッシャーが補筆した版。
実は、その版と思われる演奏がYouTubeに上がっていたのを発見しました。
この曲、楽譜の独占権があるのか、一般にオーケストラの楽譜とスコアは販売されていません。
出版社から楽譜をレンタルしないといけないのです。
再び演奏したいのだけれども、あまりにも演奏するためのいろいろなことを考えると、
どうしても二の足を踏んでしまうのです。
当時、一緒にオーケストラで弾いたメンバーの一人が
「もう弾くことはないだろうなあ」
なんておっしゃっていましたが、
仕方がないのかなあ?