今年生誕250周年のベートーヴェン、
コロナ禍の状況ではありますが、彼の作品はいろいろと演奏されている模様。
さて、コロナ禍であっても、読書は影響なく出来ることではあります。
この秋、私も1冊、ベートーヴェンに関する書物を読みました。
『ベートーヴェン 巨匠への道』(門馬直美著/講談社学術文庫)です。
リンク先に詳しい内容がありますので、そちらをご覧いただいて、
読んでみての感想は「エッセイ風であり学術的で興味深い」というもの。
広く浅くという内容ではなく、伝記のようなものでもなく、学術性の追求というものでもなく、
ある程度は音楽の造詣があって、違うアプローチでの視点で述べられたりと、
読んでいて面白さはありまして、読書は楽しかったですね。
この書物そのものは、1987年に出版されたものの文庫化ということで、新しくはないのに、古めかしさはそれほど感じさせないのも読みやすいですね。
お薦めの読み方は、興味がありそうな章からバラバラに読んでいくというもの。
必ずしも最初から最後まで続けて読まなくてもいいのではないかと思っています。
各章のタイトルで「おや?」とアンテナが引っかかって、そこから読むというのは、読書が捗るように思えますし、ちょっとずつの読書時間で読破は簡単に出来ますね。
以上、晩秋の候にお薦めの書物の話でした。