コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

ギターを弾く右手の親指

今月24日、ニューイヤーコンサートに私はオーケストラの一員として出演予定。

プログラムには、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』からアリアが2曲演奏の予定。

その中の1曲で、第2幕第3場でケルビーノが伯爵夫人に聞かせる場面での歌があります。

そのタイトル、「恋とはどんなものか」ですが、これもいろんな日本語訳がありますので、原語で「Voi che sapete」と表記しておきましょう。

 

さて、実際の舞台では、伯爵夫人だけでなく、ギターを持った女性が登場します。

つまり、歌の伴奏をギターが担当するという演出ですが、

実際に聞こえてくる音楽にギターは聞こえてきません。

では、ギターの音の描写はどうなるのか?

 

これは実に簡単なもの。

オーケストラの弦楽器奏者が全員Pizzicato奏法、つまり指で弾く、弓は使わないということです。

となると、コントラバス奏者の私の役割は、ほぼほぼギターを弾く際に右手で弦をはじきますが、その右手の親指となるのでしょうね。

 

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1917年に出版の書籍の挿絵

楽譜を見ただけでは、そんなイマジネーションが膨らみませんが、

上記の写真を見れば、「あ~、なるほどねえ」と納得できるでしょう。

 

演奏会当日は、そんな気分で弾いてみると、楽しさが増しますね。

そうでなくても、オペラアリアを演奏するのはワクワクしますからね。