今月24日、ニューイヤーコンサートに私はオーケストラの一員として出演予定。
プログラムには、モーツァルトのオペラ『フィガロの結婚』からアリアが2曲演奏の予定。
その中の1曲で、第2幕第3場でケルビーノが伯爵夫人に聞かせる場面での歌があります。
そのタイトル、「恋とはどんなものか」ですが、これもいろんな日本語訳がありますので、原語で「Voi che sapete」と表記しておきましょう。
さて、実際の舞台では、伯爵夫人だけでなく、ギターを持った女性が登場します。
つまり、歌の伴奏をギターが担当するという演出ですが、
実際に聞こえてくる音楽にギターは聞こえてきません。
では、ギターの音の描写はどうなるのか?
これは実に簡単なもの。
オーケストラの弦楽器奏者が全員Pizzicato奏法、つまり指で弾く、弓は使わないということです。
となると、コントラバス奏者の私の役割は、ほぼほぼギターを弾く際に右手で弦をはじきますが、その右手の親指となるのでしょうね。
楽譜を見ただけでは、そんなイマジネーションが膨らみませんが、
上記の写真を見れば、「あ~、なるほどねえ」と納得できるでしょう。
演奏会当日は、そんな気分で弾いてみると、楽しさが増しますね。
そうでなくても、オペラアリアを演奏するのはワクワクしますからね。