私が指揮者として関わっています、とあるギターアンサンブル、
緊急事態宣言が発令される度に、練習を中止という状況でした。
昨年から、2ヶ月くらい練習に出席して、2ヶ月ぐらい練習が休みになったり、
こんな調子でして、今日の練習は2か月間の練習中止以来の久しぶりの練習日となりました。
当初、10月に公演を予定していたのですが、
大事を取って、来年4月に延期となりました。
ということは、練習スケジュールに余裕が生まれました。
そこで、私の練習プランとしまして、楽譜が配られてまだ時間が経っていない時に立ち返って練習に取り組むというもの。
まあ、初心に帰るという心境。
その際、それぞれの曲の練習、本番に予定しているテンポよりもやや遅いテンポにして練習。
実は、この方法、非常に効果的でした。
長いブランク期間があった後の練習ですから、これまでに取り組んできた内容を忘れているだろうかなあと思っていたのですけれども、
テンポ設定を遅くしたことにより、演奏に余裕が生まれ、案外忘れていないことを実感。
その結果、丁寧な音楽作りとなり、新たな試みも出来たりと、実に収穫の多い練習となりました。
ただし、技巧的に大変な曲をあえて避けての練習メニューでしたけれど。
音楽家の基本ですが、本来のテンポよりも遅いテンポで練習することは、
どんな楽器でも必須内容。
そうでなければ、出来ることも出来なくなります。
はやいテンポで出来なければ、テンポを遅くして練習する、
その内容が良ければ、絶対に上手になりますね。
今日はそのことを実感した1日でした。