2013年、当時私が非常勤講師として勤めていた学校の高校1年生の授業で、
坂本九の「心の瞳」を歌唱教材として取り上げました。
曲に関する詳細なデータは、以下のWikipedia記事で紹介。
恥ずかしい話なのですが、当時の私、授業中にピアノ伴奏をしながら生徒たちの歌声を聞いて涙があふれてくるのを堪えていたことがありました。
まあ、私が涙目になっていることを、当時の生徒たちは感づいていたのかどうかはさておき、
当時は素敵な響きと光景に、私はひとり感激していたものでした。
ところが、「心の瞳」を取り扱ったのは、その年だけ。
私はしばらく、曲の存在も忘れていたのでした。
2020年からのコロナ禍によって、当時の学校での音楽教育から、声楽がなくなってしまいました。
しばらくして、こんな動画があったことを知りました。
「そういえば、昔、授業で取り扱ったなあ」
この動画を見た際、不覚にも泣いてしまった私、
「また、こんな曲が授業で出来たらいいのになあ」と思ったものでした。
さて、今年度、私が非常勤講師として勤務している学校で、音楽の授業での歌唱を復活することとなりました。
中学1年生から高校2年生までの音楽の授業を一手に引き受けている私、
教科書から歌う教材を選ぶことは必須のことなのですが、
高校2年生に限り、この曲を採用することとしました。
10年ぶりの「心の瞳」、
昨日、授業で取り上げてみました。
現在勤務のこの学校で、音楽の授業を2年間担当していた私、
歌のない授業を遂行してきましたけれども、
実は、いろんな分野の学習が展開出来て、
結構、いい内容が出来るようになったと思っていました。
ただねえ、「歌う」という音楽の基本的な行為がないというのは、なかなかストレスフルなものですから、
ここにきて、声楽の授業復活は、実は私としては嬉しいことでした。
とはいえ、今年度の音楽の授業、声楽が占める時間数はそんなに多くないのですけれども、
「歌う」ということそのものを、今は楽しめる時なのかなあと思っています。
ということで、来週からの授業で、どの学年がどの曲を歌うのか、
ここのBlogで報告することとします。