私が非常勤講師として勤務している学校、先日、2学期期末考査を終えたばかり。
昨日ですでに採点作業を済ませた私、
今回の定期考査、少し気になることがありました。
それは、音楽史に関する出題で、誤答率が高かったのが、地理や歴史に関する設問。
クラシック音楽(それ以外の音楽のジャンルでも同じ)を鑑賞して学習する場合、
どうしても作曲家の出身地とか、作品の歴史的背景は知っていてほしいバックグランド。
知ると知らないとでは、聞き方も変わりますし、理解も深まると思っているのですけれども、
現実的には「丸暗記すればいい」みたいな感覚で学習している人ほど、とんでもない誤答が出てきます。
例えば、ラヴェルの出身地をフランスと答えるべきところを、スペインと答えてしまうケース。
有名な「ボレロ」を学習する際、ボレロの本来がスペイン地方の舞曲ということもあっての間違いなのでしょうね。
ラヴェルがフランスのバスク地方出身(スペインと国境を接している)ということも、間違ってしまう要因でもあるのでしょう。
他にも、違う作曲家や作品で出題したものでも、「そんな間違いがあるんだ」と驚いたものもありました。
やっぱり思います。
学校で学習する音楽は「楽しければそれでいい」なんて思わないでほしいということ。
一見つまらないかもしれないけれども、作曲家や作品の歴史的背景や地理的感覚の学習は、
確実に社会科学習と密接に関連しますし、
案外大切な知識として知っておいた方が将来的にも得策だと思います。
勿論、楽しむことも大切なことですけれどもね。