コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

音程の学習

私が非常勤講師として勤務している学校、

今月は楽典の授業を展開しています。

 

ところで、学年によってはどんどんと学習内容が高度になってきまして、

現在は音程の学習をしているところ。

1学期は幹音のみ(ピアノの白鍵盤のみ)で音程を学習。

2学期はいよいよ♯も♭も入れての学習。

 

案外、生徒たちは理解している様子。

ところが、ちょっと意地悪な問題を出したら、正答率がかなり下がりました。

その問題、「完全1度」から片方の音に♯を付けたら、答えは「増1度」。

では、片方の音に♭を付けたら?

ここで、かなりの生徒が出した誤答は「減1度」。

 

正解は「増1度」、音程に「減1度」は存在しないのです。

ただ、♭によって短2度音程が下がると思うので、このようなミスが起こります。

あくまでも、音程は2音間の幅を計算するものですから、マイナスは存在しません。

 

このひっかけ問題、説明したら、かなりの生徒が「あ~、そうか」といった声が出ます。

この誤答によって、こういったミスが防げて、学習が深まります。

 

音程の学習、やがて音階や調性、そして和音の学習と進化していきますが、

音程の理解がなければ、その後の学習は困難と考えていますので、

ここはじっくりと時間をかけての学習をしています。

つまらないと感じる生徒がほとんどでしょうけれども、

ここはしっかりと我慢です。