私が非常勤講師として勤務している学校、
昨年の中学3年生で、滝廉太郎の「花」を取り扱いました。
今年も中学3年生で授業を実施。
でも、昨年と同様に歌唱はなしとしたのでした。
歌わないのは、生徒たちにとってもストレスが溜まるかもしれませんが、
コロナ禍の状況、こればかりは我慢をしてもらわないといけません。
ところで、音楽の授業だから、音楽を教えたらいい、
そんな短絡的なことを私はしません。
あらゆる科目の学習に繋がるものとして取り扱いたいのです。
歌詞を分析することにより、国語的な学習につながります。
参考にした文学作品が源氏物語、枕草子とか、漢文だったりしますからねえ。
勿論、歌詞そのものの学習も、国語的な勉強。
いやいや、作曲された当時の歴史的背景や音楽事情も知ることになりますから、
歴史の学習にもつながります。
明治時代の文明開化の状況を音楽を通して知る、これもいい学習になるはずです。
今回は滝廉太郎が作曲したピアノ作品にもスポットを当てました。
日本におけるピアノの歴史の始まりを知ることも、音楽的な教養を深めることになります。
なので、滝廉太郎の学習は、絶対に有意義なのです。
音楽の授業というカテゴリーではなく、もう総合学習教材に発展することも出来るかもしれません。
こうなると、また次年度に向けて、更なる教材研究をしてみたくなるものです。
そうそう、毎年同じということはないのが私。
ちょっとずつですけれども、教材を進化させて、教授法も磨きをかけていきたいものです。