2年前から、とある地方都市に誕生したプロオーケストラの公演に参加しています。
こちらのオーケストラ、昨年末の第九公演を除いて、基本的に1管編成のオーケストラでこれまでの公演をこなしてきています。
1管編成、つまり、木管楽器はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットの4名、
こちらのオーケストラの弦楽器がヴァイオリンからコントラバスまで3-3-2-2-1という人数編成なので、
これに打楽器が加わっても、20名ぐらいが基本的な人数。
オーケストラを構成するにはかなりの人数の制約ですが、
このことは逆に可能性でもあると、私は常々思っています。
2年前の夏、和歌山で開催された全国高等学校総合文化祭の器楽・管弦楽部門で講評者としての仕事をしてきた際、
オーケストラの人数や楽器に不足が生じても、立派に素晴らしい音楽を披露してくれた高校生の演奏を聞いて
「制約は可能性になる」と確信したもの。
なので、現在関わっていますこちらのオーケストラの公演にも、スケジュールが許される限り、求められれば出演のつもりです。
さて、1管編成のオーケストラ、これが際立った曲があることを見つけてしまいました。
作曲者はフランス系スイス人で後にオランダに移住したフランク・マルタン(1890-1974)
曲名は「7つの管楽器、ティンパニ、打楽器と弦楽のための協奏曲」(1949)
作曲者のデータをWikipedia記事で、そして曲の演奏動画を貼り付けておきます。
聞いての通り、ほぼ1管編成の管楽器が主役の曲。
音楽の内容は決して易しくないので、演奏も聴き手も大変ですが、
聞きこむと「これ、案外面白いのかなあ」と思ってしまった私。
そして、この曲の実演が6月にあると知った私、
行こうと思ったのですけれども、私はその日は一般非公開で指揮する公演があったのでした。
残念!