昔、ビゼーの「アルルの女 第2組曲」をオーケストラで演奏していて、
間奏曲や有名なメヌエットで、アルトサクソフォーンの音を聞いて
「いいなあ」と新鮮な気持ちでステージにいたことを覚えています。
まあ、クラシック音楽を専門としている私にとって、
サクソフォーンと共演することは珍しい部類に入ります。
現在の私、非常勤講師として勤務している学校でのクラブ指導があることから、
この楽器に対する馴染みは日常のものです。
知れば知るほど、いい楽器だなあと思うものとなっています。
先日、ジャック・イベールの「ディヴェルティスメント」という作品について書きましたが、
彼の作品で、「アルト・サクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲」というものを、つい最近知ることとなりました。
近代的な響きの中に現れてくるカッコいいパッセージが連発するこの曲、
バックのオーケストラも積極的に絡んでこないと面白さが出てこない、実にスリリングな曲。
演奏は難しいけれども、これは面白くて弾いてみたいと思った次第。
恐らく、サクソフォーン業界では常識の曲なのかなあ?
演奏時間が12分程度というのが、なんともお手軽ですね。