数年前にオーケストラで弾いて以来、とっても好きになった作品があります。
モーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 k.365」がその曲。
昔から、サン=サーンスの組曲「動物の謝肉祭」をよく演奏していた私なので、
2台ピアノの演奏には、とっても親近感がありました。
二人のピアニストが上手くはまったり、またお互いがバチバチに火花を散らす瞬間があったり、
一緒に弾いていて、凄く楽しかった思い出がいっぱいあります。
モーツァルトの協奏曲の時も、とっても興奮して嬉しかった思い出が残っています。
実は、私が演奏体験を持ったモーツァルトの協奏曲には、版が2つあります。
オリジナルのものと、後に楽器が追加された版。
詳細はWikipedia記事にて。
私は楽器が追加された版で演奏体験を持ちました。
個人的には、こちらの方が豪華でオーケストラとソリストが一緒になって交響曲を作っているかの感触がありました。
この版の演奏動画を貼り付けました。
ところで、どうやら、楽器が追加された版での演奏は、それほど多くなく、
オリジナル版の方が演奏頻度は高いようです。
そりゃそうでしょうねえ、どうしても原典主義が王道ですものねえ。
じゃあ、作曲当時はどんな演奏だったのかなあ?
勝手な予想ですが、こんな感じでは?
この演奏だと、演奏者同士がかなり密接な会話が出来て、演奏の共有した感覚が研ぎ澄まされて、とても室内楽的です。
こんな演奏スタイルもいいなあと思う私。
ピアノを2台も用意しないといけない手間がありますけれども、
私はこの曲をまた演奏したいなあと思っています。