年始になると、恒例のように「○○○○年がメモリアルイヤーの作曲家たち」と題したBlog記事を書いている私ですが、
今年も音楽家らしく、このシリーズを書こうと思います。
といっても、昨年末にはフライングでクーセヴィツキー生誕150年のことを書きました。
なので、このシリーズは2024年に関しては実は2作目です。
今日の人物、生誕200年になります、べドルジハ・スメタナ(1824-1884:チェコ)
彼の詳細なデータは、いつものごとく、Wikipedia記事の引用を参考に。
スメタナといえば?の連想ゲームをしたら、ほとんどの答えが「モルダウ」と出てくることでしょう。
ところが、近年では「モルダウ」と呼ばれず「ヴルタヴァ」と呼ばれることが多くなりました。
何故なのか?
モルダウというのは、ドイツ語の表記。
スメタナが活躍した当時のチェコはオーストリア=ハンガリー帝国の支配下。
チェコ語の使用が禁止されていたため、やむを得ず「モルダウ」としたのでしょう。
ただ、近年ではなるべく原語に従った表記になる傾向があるのか、
音楽の教科書には「ヴルタヴァ」あるいは「ヴルタバ」多く見られるようになっています。
私が非常勤講師として勤務している学校、
実は恥ずかしい話ですが、この曲を鑑賞教材として使っていません。
「え、あんなにも有名な曲なのになぜ?」とお叱りを受けるかもしれませんが、
授業時間数の制約が主な理由で、取り扱っていないのです。
ただねえ、本当ならば取り扱うべきなのでしょうかねえ?
交響詩を勉強するに、私はサン=サーンスの「死の舞踏」を使用することとしているため、
どうしても「ヴルタヴァ」は取り扱いにくいのですよ。
とはいえ、今年は取り上げる契機になるはずなので、
ちょっと教材研究をしようかなあと思っています。
授業で取り扱うのがいつになるのかは不明ですけれども。