先日、コントラバスレッスンでオーケストラスタディーをこなしていたお弟子さん、
レッスン中の雑談で、第2楽章ラストのコントラバスだけの和音が話題に。
楽譜にするとこんな感じ。
なんでも、所属しているアマチュアオーケストラで弾かないといけないので、
どのように人数を振り分けたらいいのかとの相談。
ところが、なんだか会話が嚙み合わないのです。
噛み合わない原因が楽譜にありました。
お弟子さん、楽譜にある上段の音(FとAsの2音)をチェロが弾くと思い込んでいました。
普段、古典派の作品を多く弾いている方なので、
古典派の作品の楽譜はチェロとコントラバスが同じ楽譜に書かれてあることが多いことから起こった勘違い。
なので、お弟子さんは、ずっと下段の上の音(上のDes)を弾くものと思っていたのでした。
やっと噛み合った会話、そうするといろいろと音を出して、その部分の音作りのレッスンに。
これ、音程の取り方が難しく、そして音の内容も難しいのですが、
上手く噛み合えば、大変美しいハーモニーが味わえます。
なんとなく、望郷の念が感じられるような。
今年の年始には、同じ作品の第4楽章のラストについてここのBlogに書きました。
なんだか、この曲には交響曲なのに、いろんなメッセージが込められているのかなあと感じさせてくれます。
だからかなあ、名曲中の名曲であり、よく知られているし、人気も高いのでしょう。
第2楽章ラストのコントラバスにも、きっと込められた何かがあるはずです。