コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

交響曲を3人で弾く

昨年、生誕250周年だったベートーヴェン

メモリアルイヤーがあろうがなかろうが、世界的に超有名な作曲家で、

演奏されないなどという事態には至らないのが凄いところ。

 

ところで、ベートーヴェン交響曲、人気が高い作品は?

第3番「英雄」、第5番「運命」、第6番「田園」、第7番、そして第9番「合唱」(俗に云う第九)といったところ。

でも、私は10年以上も前からお気に入りの作品が。

それが第2番 ニ長調 Op.36

 

この曲が好きすぎて、昔むかしに強引な形で演奏したことがあります。

それは、作曲者自身の編曲版(本当に作曲者自身の編曲なのか疑問があるとの話もあるのですが)を使ってピアノ三重奏版で演奏したことが。

チェロのパートをコントラバスで弾くというものでした。

この時の演奏、賛否両論でしたが、今になって思うのは、

「やっぱり、コントラバスで弾くのは無茶だったかなあ?」

 

数年後、このピアノ三重奏版を第1楽章だけでしたが、再び演奏することがありました。

その時、私はピアノパートを弾きました。

演奏内容はともかく、その時の私、嬉しくてうれしくて。

勿論、ピアノは弾くのが難しいのですけれども、

それでも無茶だなあとか、不自然だなあとか、そんな違和感はなし。

 

録音が発明される以前は、なかなか家庭で音楽を楽しむことは、生演奏以外はなかったのでして、

今ほど演奏会の数もなかったでしょうし、

音楽を楽しむことそのものが大変貴重で贅沢なことだったはず。

だから、シンフォニーをそんなに頻繁にするにはいろんな意味で大変だったから、

ピアノ三重奏版が出来たのでしょうねえ。

つまり、ニーズがあったのですよ。

 

では、現在の楽器でピアノ三重奏版の交響曲第2番を演奏したら、どんな響きになるのか?

以下の動画をご覧ください。

youtu.be

 

実は、急にまた、この曲のピアノ三重奏版が弾きたくなっています。

私、コントラバス奏者ですけれども、この曲はやっぱりピアノで弾きたいですね。