本日、とあるギターアンサンブルの練習日、指揮者業務でした。
来月10日に公演を予定しているこちらのアンサンブル、
コロナ禍の状況でありながらの練習遂行はなかなかの困難を伴いますが、
現状のところ、仕上がりは極めて良好です。
ただ、難しさを感じさせる曲もあります。
ヴェルディ作曲の歌劇『椿姫』から第1幕への前奏曲を取り上げますが、
冒頭部分からメインテーマが出るまでの間がとにかく難しいのです。
原曲はヴァイオリンが美しく演奏されてスタートされますが、
ヴァイオリンは弓で弾くので、音は持続していきます。
ところがクラシックギターの場合、撥弦楽器の特性上、音を発生したらそのまま左手を押さえる状態ということに。
ゆっくりのテンポで長い音符を演奏する場合、音符の長さをしっかりとカウントをしておかなければなりません。
こうなると、まず音の発生を整える作業が大変になります。
発音の瞬間が大切になることから、ちょっとでも音にズレが生じたらアウト。
そして、音符の長い音があると、次の音を出す際にフライングしてミスをするリスクが多発。
1拍はやく音を出してしまったみたいなミスが起きてしまうのです。
こういったクラシックギター特有の難しさを痛感している私。
この部分の演奏に相当神経をすり減っています。
でも、それぐらいしっかりと練習をしていかないといけません。
ミスには寛容な私でも、この傷はさすがにダメージが大きいので避けておきたいところ。
メンバーのみなさん、しっかりとここの難しさを理解して練習に取り組んでもらいたいものです。
ちなみに、残された練習回数はあと1回だけ!