昨日、NHKのEテレで放送された「クラシック音楽館」を視聴しました。
昨日はこんな内容。
いろいろと思うことが多かった演奏でしたが、
ここでは極めて個人的な思い出をフラッシュバックします。
というのも、演奏された曲目、私にとって何らかの因縁を感じるからなのです。
ショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」が演奏されていました。
この曲、私は今年の9月にオーケストラの一員として演奏に加わるだけでなく、
その時のオーケストラが1管編成という制約があったため、私がその編成用に編曲したのでした。
その演奏会、当初はオーケストラとの共演は別の曲だけでしたが、
「どうせなら、「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」も原曲のとおりのオーケストラとの共演版で演奏しない?」と私が提案してしまい、
その提案が採用されたので、私が編曲をしたという次第。
今では、編曲してよかったと思いましたし、
オーケストラ奏者としてそれほど演奏する機会が乏しいこの曲の演奏に関われたことが、私にとっては何より嬉しく思った次第。
もう1曲、ブラームスの交響曲第1番は、私の音楽家人生で挫折と苦難、そして喜びに反省、もういろんな感情が入り乱れた思い出深い曲。
この曲を指揮する機会を自ら放棄した若かった当時の私、
それから19年後に指揮するも、喜びの反面に苦しみをたくさん味わった当時の私、
いろいろと学びました。
不思議とブラームスの他の交響曲はコントラバス奏者として演奏体験があるのに、
どういうわけだか、ブラームスの交響曲第1番はたった1回、指揮者としての経験のみ。
多分、今の私だったら、もっと違った演奏結果になっただろうなあとは容易に想像できます。
音楽を聴くと、幾度か自分自身のこれまでの生き方を振り返ることがしばしば。
あ~、私も年齢を重ねてきたのでしょうかねえ?