コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・指揮者・ピアニストとして活動している平田昭浩のBlog

コントラファゴットの無伴奏曲

重低音を出す楽器であるコントラバスを弾いている私なので、

昔からコントラファゴットという楽器には、なぜか親近感を隠すことが出来ません。

そうそう、ベートーヴェンの第九の第4楽章にあるトルコマーチの部分、最初にコントラファゴットのB♭の音なんて、

コントラバスよりも低い音が出せるのですからね、ちょっと羨ましい。

 

ところで、そのコントラファゴット無伴奏曲があるのですね。

昔から気になっていました。

その曲、チェコの作曲家で、ナチス・ドイツの迫害により1942年に強制収容所で亡くなった、エルヴィン・シュルホフの作品で、

Baßnachtigall」(日本語訳をするならば、「低音のうぐいす」あるいは「低声のうぐいす」)というのがあります。

まあ、凄く変な曲です。

演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

3つの小品から構成されていて、演奏時間は5分にも満たないもの。

この曲、実はコントラバスで弾いているCDがありまして、

私はそれを聞いてから、オリジナルの作品を聞きました。

多分、コントラファゴットにしか出せない低い音があるので、

コントラバスで弾くには、調性を変更する必要がありますが、

コントラバスで弾いてみたらどうなるのかなあと、私は弾いてみる体験を考えるようになりました。

ただ、この曲を人前で弾く勇気は果たして持てるかなあ?

きっと言われることでしょうからね、「なんかようわからんわ!」なんてね。

でも、私はなぜか、この作品が好きなんですねえ。

シュルホフの作品で、過去に「フルート、ヴィオラコントラバスのためのコンチェルティーノ」を演奏したことがあったことから、

シュルホフ好いている私だからかな?