重低音を出す楽器であるコントラバスを弾いている私なので、
昔からコントラファゴットという楽器には、なぜか親近感を隠すことが出来ません。
そうそう、ベートーヴェンの第九の第4楽章にあるトルコマーチの部分、最初にコントラファゴットのB♭の音なんて、
コントラバスよりも低い音が出せるのですからね、ちょっと羨ましい。
昔から気になっていました。
その曲、チェコの作曲家で、ナチス・ドイツの迫害により1942年に強制収容所で亡くなった、エルヴィン・シュルホフの作品で、
「Baßnachtigall」(日本語訳をするならば、「低音のうぐいす」あるいは「低声のうぐいす」)というのがあります。
まあ、凄く変な曲です。
演奏動画を貼り付けておきます。
3つの小品から構成されていて、演奏時間は5分にも満たないもの。
この曲、実はコントラバスで弾いているCDがありまして、
私はそれを聞いてから、オリジナルの作品を聞きました。
多分、コントラファゴットにしか出せない低い音があるので、
コントラバスで弾くには、調性を変更する必要がありますが、
コントラバスで弾いてみたらどうなるのかなあと、私は弾いてみる体験を考えるようになりました。
ただ、この曲を人前で弾く勇気は果たして持てるかなあ?
きっと言われることでしょうからね、「なんかようわからんわ!」なんてね。
でも、私はなぜか、この作品が好きなんですねえ。
シュルホフの作品で、過去に「フルート、ヴィオラとコントラバスのためのコンチェルティーノ」を演奏したことがあったことから、
シュルホフ好いている私だからかな?