あまり演奏されない曲ですが、
モーツァルトの「2台のヴァイオリンのためのコンチェルトーネ」という曲があります。
2台のヴァイオリンのコンチェルトとなると、バッハの作品があまりにも有名で、
この曲について、昔から、なんとなく気になっていたことがあります。
それは、ソリストは2人のヴァイオリニストになるのですが、
オーボエとチェロにもなかなかに目立つソロが多いのです。
なのに、実際の演奏では、オーボエもチェロもオーケストラの中に配置されています。
このことになんとなく不満に思っていた私、
ところが、こんな演奏動画がありましたので、貼り付けておきます。
なんと、ソリストの間にオーボエ奏者が挟まるように配置されています。
こうなると、2人のヴァイオリニストとオーボエ奏者とのコンタクトが容易になり、
アンサンブルが活気づきます。
まあ、動画の場合、チェロがソリストたちから少し遠いのが気になりますけれども、
これは、なぜか置きっぱなしの指揮台を撤去すればよかった気がしますので、改善の余地ありです。
以上のように利点があるので、私はこの配置はいいと思ったのですが、
オーボエ奏者には別の意見があるとか。
「2番奏者との距離がとっても遠くて、そことのアンサンブルが難しいのでは?」というもの。
確かに、言われてみると、そこは気になるところです。
あ~、それならば、いったいどうしたらいいのだろうか?
ちなみに、この曲のコントラバスパートの第1楽章に、わずかながらソロパッセージがあるのだとか。
これ、弾いてみたらどんな気分になるのかなあ?