コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

月曜から夜ふかし

月曜日の深夜に放送されている日本テレビ月曜から夜ふかし」に、

我が地元、大阪府枚方市が取り上げられたそうです。

その番組をリアルタイムでは見なかったので、

本日TVerでその内容を観ました。

 

番組で取り上げられたのは、夜9時に枚方市駅周辺で聞こえるカリヨンの調べ。

番組ではきちんと全曲を放送していなかったので、

私が夜に録音をしようと思ったのですが、

現在緊急事態宣言が発令中ということで、夜9時の録音は確実に不要不急の外出に当たり、さすがによろしくないので、

以下に過去に収録された音の録画を貼り付けます。

youtu.be

 

言われてみれば、このカリヨンの調べ、不思議な感覚でした。

私も何度か聞いたことがあったのですけれども、

「これ、何の曲なんやろう?」

と不思議に思ったもの。

それに、なぜあの時間にあのカリヨンの調べなのか?

意味が分からなかったのです。

 

さて、番組内では、この調べの曲名はわかりませんでした。

私もわかりません。

市の担当者の説明ではショパンの「別れの曲」とのことですけれども、

この説の信憑性はかなり怪しいと個人的には思います。

そして、なぜに夜9時なのか?

これも謎の中。

 

ただ、我が地元が全国に名前が広まることは、ちょっと嬉しい。

だってねえ、3年前の大阪北部地震では、ある記者会見でも誰かさんが枚方市のことを「マイカタ市」と読み間違えたぐらいですから、読み方から間違えやすいのです。

勿論、読み方は「ヒラカタ市」です!

2月22日は何の日?

2月22日、

この日はいろいろと記念日が多いですね。

まあ、圧倒的に猫の日という答えが返ってくることは容易に想像できます。

 

そこで、私にとって大切な記念日をひとつ。

それが「温泉マークの日」というもの。

以下のようなマークはよく見られます。

f:id:hiratea:20210222215703p:plain

つまり、湯気の部分が222に見えるから、2月22日が記念日ということなのか?

 

温泉、大好きな私。

また、いろんな温泉に出向きたいなあ。

うっかり忘れていました

うっかりと忘れていました。

昨日はイタリアの作曲家でチェロ奏者だったルイジ・ボッケリーニの誕生日でした。

1743年生まれですから、かなり昔のことです。

 

圧倒的に有名な作品が「メヌエット」で、それしか知られていない現実に残念に思う私ですが、

ボッケリーニについては愛して止まないので、ことあるごとに彼のことについては語っていきたいとは思っていますし、機会があれば彼の作品の演奏のチャンスも欲しいものです。

 

そういえば、最近、彼の交響曲なんか聞いていまして、

「これなんか、演奏できたらいいのになあ」みたいな作品がちらほら。

もっともっと普及してもらいたいものです。

たった1音でも弾いてみたい曲

昨日のBlogではシューマン「夕べの歌」を取り上げました。

シューマンについて、私はこれまでにあまり多くを語ってはいなかったのですが、

昔からなんとなく好んでいる作曲家。

まあ、演奏そのものは大変難しいものがありますけどもね。

 

昔から好きな曲のひとつに「ピアノ四重奏曲 変ホ長調 Op.47」があります。

曲の解説は、曲名にWikipediaのリンクを貼っておきますので、そちらをご覧ください。

特に第3楽章は非常に美しい音楽でして、

ピアノ四重奏の演奏会でアンコールとして取り上げられることもしばしば。

 

実は、チェロのパートをコントラバスに置き換えて弾いたことが2度ありました。

でも、もうそんなことはしません。

原曲のチェロパートのままがいいに決まっていますから!

ただ、チェロパートにも不都合な音が1音あるのです。

 

その不都合な1音、

それは、恐ろしいことに、第3楽章後半ではチェロのC線の調弦をB♭に下げるということをしないといけないことです。

曲の途中でチューニングを変えるなんて、大変な作業。

私がこれまでに見てきた演奏では、以下のケースがありました。

ケース1:音を下げることを諦める。

ケース2:楽譜の指示のとおりに音を下げる。

ケース3:第3楽章の始まる前に音を下げる。

 

ケース1の場合、低いB♭の音を出すことを諦めるということ。

ケース2の場合は楽譜のとおり。ただ、気を付けてチューニングをしないと、折角美しいメロディーを弾いているヴィオラさんから睨まれることに。

ケース3の場合、チェロさんは第4弦を弾く場合の左手を考え直さないといけない不便さが出ますが、曲の途中での作業はなくなります。

 

ただね、アンコールで第3楽章で終わるならまだしも、続きの第4楽章があるということは、B♭の音を元のCの音に戻さないといけないことに。

まあ、第4楽章が始まる前に元に戻す作業をしたらいいのですけども、これまた時間が必要。

もしも、本番で感極まって、第3楽章が終わって、間を空けないで第4楽章に突入などしたものなら、もう大変だ!

 

ということで、すんなりと解決する方法はあるのか?

ありますよ、コントラバスを入れたらいいのですよ。

たった1音ですけども、コントラバスなら問題なく演奏可能!

別の問題は、その音が出現するまでコントラバス奏者は休みということ。

私なら、ちゃんと休みますよ。

だって、その間、ステージの上で美しい調べを味わいながらいることになりますからね。

これも幸せです。

だいたい、シューベルトピアノ五重奏曲『ます』を演奏したら、その後のアンコール曲が思いつかないことがしばしばですから、

シューマンのピアノ四重奏曲の第3楽章で決まりです。

この案、どうかなあ?

シューマン「夕べの歌」

シューマンの作品、私は抵抗なく好きです。

ただ、不思議とオーケストラで演奏する機会は少なかったですね。

交響曲第3番「ライン」とピアノ協奏曲ぐらいかなあ。

コントラバスソリストとして2曲は取り上げました。

(民謡風の5つの小品、アダージョアレグロ

 

ところで、ふとしたことで、「夕べの歌」という作品が気に入ってしまいました。

これは「小さな子どもと大きな子どものための12の連弾小品」の中の最後の曲。

ピアノ連弾ですが、第1ピアノは右手しか使いません。

これを私はヴァイオリンとピアノで聞いたり、チェロとピアノで聞いたのですが、

そうするとコントラバスとピアノで弾いてみたくなったのでした。

 

ところが、なんだかしっくりこないのです。

「これはアカンなあ」と思い、録画作業を止めようと思ったのですが、

「まあ、第1ピアノを弾いてみるか」と安直に思い、そのまま弾いたのでした。

ということで、お遊び感覚で「ひとりでピアノ連弾」をしたという始末。

その演奏が以下の動画です。

youtu.be

 

こんなことをしても許されるのかなあと、少々ビクビクしております。

温かい気持ちでご覧くださると幸いです。

メンデルスゾーン・初期に書かれた名曲をまだ語ります

メンデルスゾーンの初期に書かれた作品を扱うシリーズ(?)の3回目。

今回は1825年、彼が16歳の頃に書かれた弦楽八重奏曲 変ホ長調 Op.20 について。

 

驚くのは、16歳という子どもの年齢なのに、こんなにも凄い音楽を作っていたということ。

この弦楽八重奏曲は弦楽四重奏を2つ合わせた編成(ヴァイオリン4,ヴィオラ2,チェロ2)というもの。

メンデルスゾーンの作品をもって、この編成の作品は最高峰と位置付けてもいいかと思われる名曲です。

 

ところで、この曲にはコントラバスは入りません。

けれども、稀に第2チェロのパートをコントラバスに置き換えて演奏されることがあるそうな。

私はまだそのスタイルの実演を聞いたことがないのですが、

今は便利な世の中、いろいろと動画を検索して聞いてみました。

そして、私なりに第2チェロのパートを弾いてみたのでした。

 

弾いてみると、確かにいい練習になりますし、弾いているとなんだか楽しくなってきて、とっても音楽の勉強になります。

ただ、思うのは「やっぱりチェロを想定してある楽譜だよな」ということ。

ところどころ、コントラバスで弾くには大変なパッセージがあるのです。

まあ、部分的にはコントラバスで弾くのが効果的と思われるところもありますけれども、

やはり、そのまま置き換えるのは大変です。

 

もう一つの方法、それは弦楽八重奏の編成にコントラバスが追加で加わるというもの。

これだと、弦楽九重奏になってしまいますが、この方がシンフォニックな響きとなって、別の楽しみ方が味わえるとも考えられます。

あるいは、弦楽合奏として演奏するということ。

でも、この方法は音楽が少し重たくなるかなあ?

とはいえ、わざわざこの方法を採用してまでも演奏しようと考えることは稀なことかとも思えます。

 

じゃあ、コントラバス奏者は、弦楽八重奏という編成に関与することはなくなるのか?

ここで「演奏を諦めなさい」と結論付けるのは残酷。

ちょっとは明るい未来を予想したいので、

その明るい未来を別な機会に書きます。

NHKスペシャル「パンデミック 激動の世界~音楽&スポーツ 熱狂なき空間~」

2日前のことですが、ある番組を見て、実に考えさせられたことがあったので。

その番組、NHKスペシャルパンデミック 激動の世界~音楽&スポーツ 熱狂なき空間~」

以下が番組のサイト。

www.nhk.jp

 

音楽に携わる身として、現状はどうなのか、そして未来はどうあるべきなのか、

現状、厳しい目で見られ、非常に苦しい立場にある文化、芸術、スポーツなどの分野のことを考えた番組でした。

 

コロナと向き合いながら、これからどのように音楽家として生きていかなければならないのか、

そしてきっと訪れると信じたいコロナ収束後の未来をどのように予想を描くのか、

なんらかのヒントがあった番組だったのではないでしょうか?

そんなことを思いながら、今頃Blogに書いた次第。

考えさせられます。

福島宮城地震

昨晩に発生した福島宮城地震

被害に遭われました方々に、お見舞い申し上げます。

 

今日はバレンタインデー、その話題が待たれるところでしょうが、

3年前に大阪北部地震を体験した私には、やっぱり地震のニュースの方が非常に気になります。

 

被害の有無に関係なく、大きな地震を体験したら、その後の余震が精神的に辛くなってきます。

私も3年前の大阪北部地震では、被害はなかったものの、その後しばらく続いた余震により、精神的な気分が滅入ってしまいました。

トイレに入っている時の余震や、入浴中の余震を体験した時、これはなんだか辛く感じたものです。

 

兎にも角にも、被害からの普及と、ケガをされました方の回復を祈るばかりです。

メンデルスゾーン・初期に書かれた名曲をもう少し語ります

先日、メンデルスゾーンのピアノ六重奏曲について、弾きたいなあみたいなことを書きましたが、

もう少し、しつこくメンデルスゾーンを語ります。

すみません、好きなものはしょうがないのでね。

 

彼の作品で、実は初期に書かれた作品に興味が尽きないのです。

若い頃の作品なのに、なんという完成度!

そんな驚きを感じながら、それらの作品を聞いたりしてしまうのですが、

13曲からなる「弦楽のための交響曲」もしくは「弦楽ためのシンフォニア」(Sinfonia)は、弦楽合奏の作品としては近年注目が集まっている曲といえます。

また、これらの作品がなんとメンデルスゾーンが12歳から14歳の頃の作品だというのですから驚きです。

 

圧倒的に演奏される頻度が高い曲は「第10番 ロ短調」でしょう。

単一楽章で10分程度の演奏時間は手頃であり、

技巧的に他の作品よりも取り扱いやすいこともあって、

演奏される機会は多いのでしょう。

私自身は演奏体験はないのですけれども、レッスンで扱ったり、学生たちのグループの指導で扱ったりと、思い出は尽きないものです。

 

でも、さすがに全曲演奏した人、少ないでしょうねえ。

私も過去に公の場で弾いたのは「第2番 ニ長調」ぐらい。

なんとまあ、第2番なんてもっとマイナーな作品。

ということで、YouTubeで紹介。

youtu.be

 

この曲を弾いた時期は、ほぼ20年ぐらい前のこと。

今、この曲のことを思い返すと、こんなにも爽やかな調べだったのに、当時の思い出は「技巧的に難しい」ことばかりを記憶していたような。

今なら、もっと晴れ渡る青空のような気持ちで弾きたいものですね。

あくまでも願望ですけれどもね。

ボディ・パーカッション

先日、非常勤講師を務めています、とある学校にて、

ボディ・パーカッションの授業をしました。

これが、案外いい運動とリズム学習となりまして、

取り上げてよかったなあと思った次第。

 

その曲ですが、私が担当しています中学3年生の教科書を使用したのではなく、

音楽之友社が出版しています『高校生の音楽1』に掲載されています、

Beat Canon(岩本達明作曲)を使用しました。

参考までに、どんな曲なのか、デモ演奏動画を作成しましたので、ご覧ください。

youtu.be

 

動画の内容を少しは解説しますけども、実に単純なもの。

両手で膝を叩くか、手拍子をするというものを織り交ぜてのパフォーマンス。

形式はカノンのスタイルなので、曲の内容は掴みやすいとは思いますが、曲の最後はやや変則的なので、そこは少し難しいかな?

それと、本来ならば、曲の最後は掛け声を発するのですけども、

コロナ禍の状況を鑑みまして、あえて声は省きました。

 

コロナ禍の状況、残念ですがまだまだ終息には至らないというのが現状の観測。

恐らくは来年度も音楽の授業に制約がかかることはほぼ確実な情勢。

なので、ちょっとでも出来ることを用意しておきたいものです。

果たして、こんな動画、教育現場にお役に立てるのでしょうか?

フルートの日

本日、2月10日はいろんな記念日が多くあります。

まず思い浮かぶのが「布団の日」。

2が「ふ」、10が「とん」という語呂合わせ。

 

私は音楽家なので、音楽にちなんで何かないかと探してみたら、

今日はフルートの日なんだとか。

制定したのは日本フルート普及推進協議会。

なんでも、フ(2)ルート(10)なんだとか。

 

私のような大型楽器をしている身として思うのは、

「小さくて持ち運びが楽でいいなあ」というもの。

「いやいや、小さいから忘れ物になってしまうことが多いのですよ」と言われたこともあったかなあ?

そして、これまた失礼なことも言ったことがあったかなあ?

「フルートの属楽器であるピッコロなんて、ポケットから出せるんちゃう?」

「アホ!ちゃんとケースに入れないと壊れるわ!」

 

さてさて、コントラバス奏者から見たら真逆な楽器のフルートですが、

以前にフルートとヴィオラとの室内楽で、とっても気に入って弾いた曲がありまして、

また再演出来たらいいのになあと思うものが。

20世紀前半のチェコの作曲家、シュルホフが書いた

フルート、ヴィオラコントラバスのためのコンチェルティーノ(1925)がそれです。

以前に弾いたのが2015年と戦後70年の時。

なぜ戦後70年だったのか?

昔、自分のHPに書いたコラムを貼り付けておきますので、

お暇ならお読みくださると嬉しいです。

hiratea.jimdofree.com

 

メンデルスゾーン・初期に書かれた隠れた名曲

メンデルスゾーンの作品、勿論大好きです。

オーケストラで彼の作品をいくつか弾いてきている経験がありますけれども、

どの作品でも弾いていて、難しいけれども気持ちがいいものです。

そして、ピアニストとしても、彼のチェロ作品を弾いた経験がありました。

(無言歌 ニ長調 Op.109、チェロソナタ第2番 ニ長調 Op.58)

また、これに飽き足らず、彼のチェロ作品をコントラバスで弾いたことも。

(協奏的変奏曲 ニ長調 Op.17、無言歌 ニ長調 Op.109)

 

こうなると、あと弾きたい作品はコントラバス奏者が関われる唯一の室内楽作品、

ピアノ六重奏曲 ニ長調 Op.110 なのです。

この曲、1824年作曲ということですから、15歳くらいに作曲とか。

特にピアノの活躍が目立ちますけども、優雅なサロンで味わいたい音楽。

そりゃ「本当に子どもの頃の作品か?」て思わせてしまうのがメンデルスゾーン

いい曲ですよ。

 

ところが、実演でお目にかかれる機会はそれほど多くないのです。

原因はいろいろと考えられるのですけども、

一番の理由は編成の歪さ。

ピアノに弦楽器5人が付くから、てっきり弦楽四重奏コントラバスが追加されると思われがちですが、

ヴァイオリンは1本だけ、あとはヴィオラが2本でチェロとコントラバスが1本ずつという変わり種。

これだと、演奏会をするにも何かとややこしいのです。

でも、弾いてみたいことには変わりはありません。

 

どんな作品かって?

じゃあ、下のサイトの演奏でもお聞きください。

www.chambermusicsociety.org

麒麟がくる

日本史の戦国時代の中でも最大のクーデターと言われ、

最大のミステリーともいわれている「本能寺の変

そこに至るまでの明智光秀を主人公として描かれたNHK大河ドラマ麒麟がくる」は本日が最終回でした。

 

実は、昨年の放送開始から44回、

1回も欠かさずに視聴しました。

1年以上もひとつのドラマを継続して見続けるなんて、私は初めての経験。

でも、それだけ、楽しく興味深く見ていました。

 

歴史の事実関係とドラマではどのように扱われるのか、

そんな歴史好きの観点から見ていたのが、

だんだんとドラマの描かれている世界そのものに感情移入していく自分自身があって、

そして今日が最終回。

 

謀反人としか思っていなかった明智光秀という人物の見方は、

この大河ドラマを通してみると、これまでの捉え方からは大きく変わったように思いました。

それだけでなく、歴史とは人間の物語なんだということに再認識したもの。

だってね、英語ではhistory、hiは人、storyは物語、

だから、歴史の事実は視点を変えてみるとまるで違う見方にもなるし、

一人の人物を追いかけることも、歴史を知ることの楽しさでもあると思うのです。

 

まあ、1年以上も見続けましたからねえ、今はちょっと寂しい。

コロナが収束して落ち着いたら、明智光秀の足跡をたどる旅でもしてみたいものです。

私の住むところからなら、案外どこでもすぐに行けそうですからね。

フニクリフニクラ

フニクリフニクラ(Funiculì funiculà)

1880年に作曲されたイタリアの歌。

登山電車が開通したものの、あまり利用されなかったことから、宣伝のために作曲されたのだとか。

 

かなり昔の話ですが、私が高校2年生の音楽の授業を担当した際、

この曲を授業で採用しました。

ちょうど、音楽Ⅱの教科書に掲載されていました。

その時、原語のナポリ語を歌うなんて、難しすぎますから、教科書に掲載されていた日本語訳による歌唱でした。

 

でも、今思い返したら、当時の生徒たちはあまり楽しんでいなかったのかもしれません。

だってねえ、替え歌の「鬼のパンツ」の方がインパクトあるしねえ、

そっちの方が楽しいでしょうからねえ。

 

さて、私の音楽教員生活の中で、高校2年生以上の科目、いわゆる音楽Ⅱや音楽Ⅲを担当することは、それほど多くなかったのでした。

というより、その科目を設置している学校はかなり少ないと思われますし、

私がこれまでに勤務した学校さんには科目設置はされていませんでした。

でも、ひょんなことから、この「フニクリフニクラ」はまだ教科書に掲載されていることを知りました。

思わず、時代が変わっても、引き続き歌われる曲なんだなあと思ったもの。

 

まあ、現在はコロナ禍の状況ですから、歌唱そのものが授業で実施されていることは極めて少ないと思われますから、曲の使用状況はかなり低いでしょうし、

そもそも科目設置されている学校が少ないでしょうから、余計に利用頻度は低いでしょうね。

でも、幼児教育系のコースを設置しているような学校さんなら、

「鬼のパンツ」で学習するかも?

しかも、振り付け付きで。

確かに、幼児教育の教材には使いやすいですね。

ただ、私自身は今のところ、その必要はないのですけども。

プルチネルラ

イーゴリ・ストラヴィンスキー

20世紀を代表するロシアの作曲家で指揮者でピアニスト。

没年が1971年なので、今年は没後50周年。

 

私が彼の作品でダントツに好きなのが「兵士の物語」なのですけども、

バレエ作品の「プルチネルラ」も大好きな作品。

 

「20世紀の音楽なのだから、どうせ難しくて、わかりにくいのでしょ」とは想定の質問ですが、

この作品、18世紀イタリアの作曲家であるペルゴレージの作品などを使っての曲なので、音楽そのものは大変聞きやすいです。

バレエ作品としても楽しいですし、

バレエを省いても、独唱が3人あって、それでも楽しいですし、

声楽を省いても、組曲としてオーケストラだけでも楽しいですし、

作曲者自身が編曲したヴァイオリンとピアノ、あるいはチェロとピアノによる「イタリア組曲」でも楽しいですし、

とにかく、面白さ満載です。

 

オーケストラもユニークな編成。

小さなオーケストラで演奏可能ですけども、

コントラバスは一人では演奏不可能です。

弦楽器は各パートにソロがずっと与えられていまして、

コントラバスもソロのパートとTuttiのパートと終始分かれています。

 

そのコントラバスのソロが活躍するのが、組曲版で7曲目、バレエ版で16曲目のVivoの楽章。

トロンボーンと絡み合うという、ボリューム的にはまず適わないことですけども、これがなんとも滑稽で面白いのです。

ちなみに、元ネタはペルゴレージのチェロと通奏低音のためのシンフォニア ヘ長調の第4楽章。

昨年の5月に、1回目の緊急事態宣言で何にも出来ない時期だったことから、元ネタのペルゴレージの作品をYouTubeで演奏動画を投稿しましたね。

元ネタはこんな曲です。

youtu.be

 

どうせなら、ストラヴィンスキーの作品を演奏してみたいなあ。

ということで、ストラヴィンスキーがとても好きな私でした。