フランセ、誰のこと?
そう思われる方がおられても不思議ではありません。
クラシック音楽に精通されている方ならご存知の人物かもしれません。
詳しい紹介はWikipediaで済ませます。
私はこれまでにコントラバスソリストとして、彼の作品を2曲取り上げています。
(ただし、どれも原曲の編成ではなく、ピアノ伴奏版での演奏。)
1曲は1981年に作曲された
コントラバスと10本の管楽器のためのモーツァルト・ニュールック
モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」から有名な「ドン・ジョヴァンニのセレナータ」とビゼーのカルメンを同時に鳴らすということをして、
曲の終盤にはヨハン・シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」が顔を出すという、
なんともパロディックな曲。
もう1曲は1974年に作曲されたコントラバス協奏曲。
コントラバスの低い音が特徴なのを活かした面白い作品。
でも、第3楽章は非常に美しい旋律を、コントラバスの指板スレスレのとんでもない高音がずっと出てきて、
「どうだ、とっても大変だろ」みたいな苦し紛れな動作を皮肉るようなパロディーも。
20世紀の作曲家ですから、音楽は難解なのではと思われそうですが、
実は新古典主義の音楽ですので、非常に聞きやすく、ウィットに富んでいて、とてもお洒落な音楽です。
そして、思ったよりは弾きやすい(勿論、難しいパッセージもありますけども)。
もっと彼の作品、演奏したいなあ。
そこで、今の私が関心の強い室内楽の作品が弾きたいなあ。
コントラバスが入った室内楽はいろいろと弾きたいものがありますが、
今回は次の曲を語ります。
ファゴットと弦楽五重奏のためのディヴェルティスマン
ファゴット奏者なら演奏してみたい作品なのかなあ?
演奏時間もそれほど長くなく、手頃な感触はあると思います。
こんな作品に出会うと、フランスに行ってみたくなるのですけども、
いつになったら行けるのかなあ?