コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・指揮者・ピアニストとして活動している平田昭浩のBlog

シュニトケがこだわったモーツァルトの作品

先日、シュニトケの作品についてBlogを書きました。

hiratea.hatenablog.com

 

今日はその続き、シュニトケがこだわったモーツァルトの作品について書きます。

 

そのこだわった作品とは「パントマイムのための音楽 ニ長調(断片) K.K.446(416d)」というもの。

この曲に関する詳しい解説をしているサイトがありました。以下に貼り付けておきます。


www.marimo.or.jp

 

この作品、実は楽譜が不完全な形でしか残されておらず、

従ってそのままの状態では演奏することは出来ないのです。

シュニトケは、その曲の素材を使って「Moz-Art à la Haydn」を1977年に作曲したのですが、

その2年前の1975年にシュニトケ自身がモーツァルトの「パントマイムのための音楽」を再構成しています。

これを作曲といっていいのか、編曲といっていいのか、かなり大胆な再構成。

モーツァルトの作品を復元するという方向性は皆無。

楽譜の情報を以下に記しておきます。

www.boosey.com

 

原曲は弦楽4部の編成だったのに対して、シュニトケは斬新な楽器編成で、

フルート、クラリネット、打楽器(2名は必要かな?)、オルガン、ヴァイオリン3名、そしてヴィオラ、チェロ、コントラバスの弦楽器はそれぞれ1名ずつ。

まず、スコアが普通に販売されていることに驚きましたので、

これは演奏動画が出ているのかと思い探してみましたが、

シュニトケが指定した編成での演奏は見つかりませんでした。

ただ、それにかなり近い形での演奏動画が見つかりましたので、

それを代わりに貼り付けておきます。

www.youtube.com

 

なるほど、モーツァルトにも聞こえますし、随所にシュニトケのエッセンスが垣間見えるユニークさが感じられると思いましたけれども、

さあ、これを実際に演奏しようと思えるかどうかです。

コントラバス奏者にとっては、まさにお笑い担当のようなパッセージが目白押しなんですけども、

他の奏者にとったら、果たしてどうなんでしょうかね?