コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

モーツァルトの協奏交響曲 K.297b

弦楽器奏者の私ですから、モーツァルトの協奏交響曲といえば、どうしてもK.364の方に関心が出てしまいます。

まあ、ソリストがヴァイオリンとヴィオラというものですからね。

管楽器4名(オーボエクラリネットファゴット、ホルン)がソリストのK.297bは、昔に一度だけオーケストラで弾いたことがありました。

ただねえ、どんな演奏だったのか記憶がないのですよ。

それもそのはず、演奏したのが1994年ともう30年も前のこと。

 

その後、この曲に関することにはまるで関心を抱いたことはなかった私。

ところが、先日購入したCDで、この曲の感じ方がまるで変ってしまいました。

先月のBlogでも取り上げた、Mozart y Manbo のCD、

3枚目に協奏交響曲K.297bが収録されていたのでした。

これが楽しかった!

そしたら、こんな演奏動画があったのでした。

youtu.be

 

第1楽章だけの動画ですけれども、演奏が楽しく、演奏者たちの音楽的な会話が溢れ、

これを見たら、第2楽章以降の演奏も見てみたくなってしまったのでした。

そして思うのでした。

「こんなに楽しく演奏出来ること、彼・彼女たちは幸せだったのだろうなあ」

 

キューバハバナにいる音楽家たちは、日頃は苦労の連続でしょうけれども、

なぜにあんなに楽しく演奏出来るのか、そのエネルギーの気概は私も学ばないといけないのかなあと思った次第。

私の音楽観に変化を与えてくれた Mozart y Manbo 3枚のCD、

いい学習をさせてくれました。

絶好の入学式日和でした

今日が入学式だった学校、結構多かったのではないでしょうか?

私が非常勤講師として勤務している学校、本日が入学式でした。

 

この学校、高校入学式と中学入学式を午前と午後とに分けて開催。

私はそのどちらも出席して、校歌の指揮を担当していました。

 

それにしても、見事な青天、桜は満開!

これほどの入学式にピッタリな日など、なかなか珍しいことです。

本当に今年はランキーでしたね。

式の前後で桜をバックに写真を撮っている新入生と保護者の方が多く見られました。

いい写真になるといいなあ。

ハイドンの交響曲第31番「ホルン信号」

コントラバス奏者である私、

ハイドン交響曲は、大変関心のあるジャンルです。

というのも、いくつかの作品にはコントラバス独奏があるからです。

 

そういえば以前このBlogで、こんな記事を書いていました。

hiratea.hatenablog.com

hiratea.hatenablog.com

 

上記の記事、いずれもコントラバス独奏が含まれた作品でした。

実は、コントラバス独奏がある交響曲はまだあるのでした。

その曲、交響曲第31番「ホルン信号」、ホルンが4本も必要な作品。

参考までに、演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

コントラバス独奏が入るのは、第4楽章の最後の方(動画再生時間30分48秒あたり)。

このパッセージを弾きたいことには間違いないのですけれども、

ハイドン交響曲を弾く機会なんて、なかなかないですからねえ。

ハイドンが流行らない理由、それはモーツァルト人気に隠れてしまうからかなあ?

ああ、可哀そうなハイドン

バルギール、私は知らなかったです

どれだけ長くクラシック音楽の仕事をしている私でも、

知らないことはたくさんあります。

そして、先日、ひょんなことから、ある作曲家の名前を知ることとなりました。

その名は、ヴォルデマール・バルギール(1828-1897:ドイツ)

どんな人物なのかを知るために、Wikipedia記事を貼り付けておきます。

ja.wikipedia.org

 

この人物、私はこれまでに聞いたこともなかったのでした。

あ~、なんて不勉強な私なのだ!

 

実は、ある演奏会のインフォメーションに彼の作品があって、

どんな曲なんだろうかと調べていました。

すると、別の作品でアンテナに引っかかったものがありました。

チェロと管弦楽のための作品で、その作品名は「アダージョ

以下に演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

19世紀ドイツロマン派の作風が匂う、そして美しい、中間部の劇的な音楽は刺激的、そんな感触です。

これ、コントラバス独奏でも弾けそうなのですけれども、

実際に取り上げることはないでしょうが、気に入ったので、ちょっと練習でもしてみようかな?

新年度が始まりました

4月となり、桜の開花が知らされるようになり、春本番

ということは、新しい年度が始まったことを意味します。

 

私の生活は特に変化なし。

昨日は非常勤講師として勤務している学校に出向いて、クラブ指導でした。

 

非常勤講師として勤務している学校、今年で4年目を迎えることとなりました。

当初、勤続3年で一区切り、そして退職になるのかなあと勝手に思っていました。

他の学校でまた非常勤講師をするのか、

音楽活動に専念するのか、

なんて、いろんな妄想をしていたのですけれども、

予想外に勤務継続の要請がありまして、そのまま勤務4年目となりました。

 

職務内容は変わらず、音楽の授業を担当したり、クラブ指導をしたり、音楽に関係する校内行事に従事したり、そんな内容です。

そして今は、新年度の授業プランを精査中。

やはり、私は音楽と教育の両方の仕事をしないと、調子が上がらないようです。

今年度も忙しくなりそうです。

大阪、桜の開花発表

本日の午後、大阪の桜の開花が発表されました。

www3.nhk.or.jp

 

今年は開花が遅いなあというのが実感。

まあ、昨年が早かったし、そして例年よりも遅い開花ということもありますしね。

 

これで、次の週末がお花見日和なのでしょうか。

私自身は教育の仕事もしていますから、

なんとなく入学式が満開になってくれたらいいのになと思うこの頃。

果たして、どうなっているのでしょうか?

5回目のワクチン接種

一昨日、コロナワクチンを接種してきました。

通算5回目、一昨年の11月以来のことです。

 

正直、ワクチンのことを忘れかけていたのですが、

無料接種券の存在に気が付き、

無料での接種はこれが最後と思い、

ならば受けておこうと、いわば駆け込みの状況で接種してきたということです。

 

接種後、注射を刺した左腕の部分は痛くなりましたが、

発熱はなかったです。

ところが、接種翌日から頭痛と倦怠感が起こり、

やはり1日自宅にて安静していました。

 

今は左腕の痛みはやや薄まり、ちょっとは動ける状態に。

ワクチン接種後の48時間は、やっぱりなにかといろいろ起こりますね。

 

恐らくは、これが最後のワクチン接種になるのかなあ?

先のことはわかりませんけれども、もしもワクチン接種となると有料でしょうからね。

お金に敏感な私なので、そこは考えるところです。

「ブギウギ」最終回

NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」

放送開始から録画でしたが、毎回楽しみにしていました。

そして、今日が最終回。

news.yahoo.co.jp

 

楽家の視点で見たら、昭和歌謡音楽史を勉強する絶好の機会が、この朝ドラにありました。

ドラマの中の音楽の比重が極めて高いものだっただけに、

とても勉強になりましたし、

ドラマそのものを単純に楽しんでいたのも事実。

そして、知り合いの音楽家さんが多数出演していて、

「あ、あの人出てる!」みたいな驚きもあって、

日常の楽しみの一つとなっていました。

 

でもねえ、一番のメッセージは「歌の力は凄い」ということなのかなあ?

実際の歌のシーンで、何度泣いたことか!

このことを語りだしたら、途方もなく長文になる恐れがあるので、さすがに書きませんけれども、

音楽の存在意義を再確認することが出来たかなあと思っています。

 

まあ、ともかく、半年間楽しかった!

読み方がいろいろあって困ってしまう

ちょっとしたことで、コントラバスを含むピアノ五重奏をいろいろと調べていました。

何度も弾いてきたシューベルトピアノ五重奏曲「ます」以外にも、

いろいろと弾いてみたい曲がある私なので、

そりゃ、ネットで検索したり、CD購入したり、楽譜を購入したり、そんなことをしていきます。

 

先日、私が所有しているCDで、こんな曲がありまして、

その曲、気になっていました。

演奏動画が見つかりましたので、それを貼り付けておきます。

youtu.be

 

この曲の作曲者、あまり有名な人物ではないので、

彼に関する詳細の説明のため、Wikipedia記事を貼り付けておきます。

ja.wikipedia.org

 

ちょっと困ったことがあったのは、作曲家の名前の読み方。

スペルはDussekと書いてあることが一般的なので、

勝手に「デュセック」と思っていました。

ところが、呼び方がいろいろとある人物なので、

どれが正解なのか悩むところ。

 

そこで、彼がボヘミアの人ということで、チェコ語のスペルを調べてみたら、

Dusík

とありましたので、この発音を以下のサイトで聞くことにしました。

https://ja.forvo.com/word/dus%C3%ADk/#google_vignette

 

これを聞いたら、やはり「ドゥシーク」と呼ぶのが正しいような気がします。

 

呼び方が定着しない人物は、こういうことがあるから困ってしまいます。

ただ、呼び方はともかく、曲は素敵です。

コントラバスが入ったピアノ五重奏曲としては貴重なレパートリーですからね、

気に入っています。

歴史的偉業の瞬間を見ると興奮します

本日、大相撲春場所は千秋楽。

結果はご存知のとおり、尊富士関の優勝でした。

www3.nhk.or.jp

 

試合をテレビ観戦していたのですけれども、

本日の対戦相手は豪ノ山関、

大阪府寝屋川市出身の力士さんなので、

どちらを応援するべきなのか、複雑な心境の私でしたけれども、

歴史的偉業がなされた瞬間を見ると、やはり興奮してしまいます。

記録の中身があまりにも凄すぎますからねえ。

 

ということで、やっぱり春場所は荒れるというジンクスが続いているのですねえ。

凄い場所でした。

ヴァイオリン4本とコントラバスの五重奏

先日、何気なくYouTubeを視聴していたら、次の動画を見つけました。

youtu.be

 

ピアソラのタンゴ組曲とのタイトルですが、

これは4本のヴァイオリンとコントラバスのために編曲したジュリアン・ミローネ(Julian Milone)が名付けたタイトル。

4つの曲を組曲形式にして演奏されるスタイル、

あまりのカッコ良さに、一度視聴した私は一気に気に入ってしまいました。

 

気に入るといろいろと調べてしまうのが私の習性。

編曲者のミローネ、いろいろと編曲作品があるようでして、

その編曲作品も実に面白いのです。

調べだすとキリがないので、

楽譜が入手できる、同じ4本のヴァイオリンとコントラバスの五重奏で作品を探してみました。

 

いいのがあるじゃないですか、

ビゼーの「カルメン幻想曲」がありました。

いっぱい演奏動画が見つかりましたが、なんとなく次の動画が気に入ったので、それを貼り付けておきます。

youtu.be

 

これもいいじゃないですか!

コントラバス奏者としてみると、これらの作品はとても興味深く、演奏してみたくなるものです。

そして、なんといってもヴァイオリンが4人とも本当にカッコいい!

これらの曲目、上手く演奏出来たら、お客さんは文句なしに楽しんでくれることでしょうねえ。

演奏出来る機会がないかなあ?

とりあえず、楽譜は入手可能なので、購入しましょうかね?

 

おっと、もう1曲見つけてしまいました。

これ、楽譜はどうやったら入手できるのかなあ?

そして、これの原曲はなんなのでしょうか?

わかる方、教えてください。

タイトルは「Cheremyushki Galop」と云うのだとか。

一応、演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

春分の日なのに雪が降る

本日、とあるピアノ教室にてゲスト(コントラバス奏者)として出演というお仕事でした。

 

内容は、ピアノの生徒さんにヴァイオリンとコントラバスが加わって演奏するというもの。

曲は4曲だけでしたが、あわせ練習は当日のリハーサルの各曲5分程度のみという、なかなかスリリングな体験でしたけれども、

本番では、子どもたちのパワーに圧倒されてしまった大人でした。

 

私の役割、チェロのような音色も求められたり、コントラバスとしての音響の広がりを求められたり、

楽譜にある内容に適当なアレンジが即興的に必要だったり、

なかなか要求が高度な気がしていましたけれども、

まあ、私らしく器用にこなせたらいいのかなあと思っていました。

一緒に演奏された生徒さんが喜んでくれたら幸いですね。

 

ところで、今日は春分の日なのに、帰宅途中は雪が降っていました!

今週は寒い日が続きますので、

桜の開花が遅れるのではないかなあと心配する私。

あ、花見の予定はありませんけれどもね。

中学校の卒業式

私が非常勤講師として勤務している学校、

本日は中学校の卒業式でした。

 

と言っても、この学校、中高一貫校なので、

卒業式と云っても、来月にはまた入学式で集いますから、

正直なところ、実感はないのですけれども、

義務教育が終了という区切りですから、

式典の意義はあるものです。

 

式典での私の職務は、生徒たちへの歌唱指導、

そして、式典本番での指揮者としての役割。

これは、先日の高校卒業式と同じ業務でした。

この業務内容、だんだん慣れてきたかなあ?

ツィンバロム

ふとしたことで、こんな楽器のことに関心が沸きました。

ハンガリーを中心とした地域で見られるツィンバロムという楽器。

解説は、いつものごとく、Wikipedia記事で代用。

ja.wikipedia.org

 

クラシック音楽を専門に活動する私にとって、

この楽器の演奏は、コダーイの『ハーリ・ヤーノシュ』に出てくるソロが真っ先に思い浮かびます。

ですが、最近のミニマル傾向にある私なので、他の作曲家の作品でツィンバロムが使われているものが気になっていました。

 

そこで、次の3曲をご紹介。

まずは、ストラヴィンスキーの「ラグタイム

演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

この曲、楽器の数が11だけ。

私が紹介するのですから、コントラバスは当然入っています。

 

同じストラヴィンスキーの作品なら、バレエ作品の『狐』も面白いと思いました。

バレエが入っている演奏動画を貼り付けておきます。

youtu.be

 

ところで、次は編曲作品ですけれども、演奏を聞いて「素敵だなあ」と思った曲。

ドビュッシーの「レントより遅く」に、作曲者自身による室内管弦楽版の編曲がありますが、

それにツィンバロムが使われているのでした。

こんな演奏です。

youtu.be

 

原曲のピアノでの演奏とは違い、序奏が付け加わったりと、なかなかお洒落なアレンジ。

気に入りました。

 

さて、演奏したいとは思うのですけれども、

私の知り合いにはツィンバロム奏者なんていないのですよ!

なので、どうすることも出来ない状態の私でした。

あ~、悲しい!

東日本大震災から13年

本日、東日本大震災発生から13年です。

 

13年前の震災の時、私は当時勤務していた学校でのクラブ指導中。

そして、帰宅してから、津波被害の惨状、原発事故の状況を知り、

この世のこととは思えない実情に愕然としたことを覚えています。

そして、震災翌日は、車で東京に向かい、演奏の仕事をしていたのでした。

そうそう、公演中止にならなかったのでした!

 

この数日の私を取り巻く出来事、私はいまでもよく覚えています。

そして、その震災のことも忘れてはならないはずです。

地震から逃れることのできない場所に住んでいますから。