ドイツ・バロック時代の作曲家といえば、どうしても偉大なるバッハ先生が思い浮かぶのでしょうが、
最近、私の中では興味深い人物。
といいますのも、指揮者を務めています、とあるギターアンサンブル、
「テレマンのアリア」という曲を練習しているからです。
大変恥ずかしいことですが、この「テレマンのアリア」と言われて楽譜を頂くまで、
この曲のことを全く知らなかった私。
さあ、いろいろと勉強をするのですけれども、
すぐに立ちはだかる疑問が。
「これ、ホンマはどんな曲なの?」
それもそのはず、オーケストラの曲が原曲ではなく、
テレマンが書いた宗教曲がオリジナルなのです。
ドイツ語で表記すると、
Meine Seele erhebet den Herrn(私の魂は主を崇め)
その中の6曲目 Der Hungrigen fullet er 、美しいテノールのアリアが原曲。
確かに美しい。素朴な悲哀を感じさせます。
こんな曲想なので、私はギターアンサンブルとして演奏する解釈として、
いわゆる「テレマンのアリア」としたイメージではなく、
原曲の印象を大切にして、そこから解釈を広げることとしています。
先日の練習でも思ったのですが、音の響きがとっても美しく、ギターの繊細な発音に上手く適合しそうな予感。
私もまだまだ知らないことがたくさん。
でも、勉強することにより、知識が増えて楽しみ倍増です。
これで、音楽が楽しくなるのです。