コントラバス奏者 ひらてぃ~のブログ

コントラバス奏者・ピアニスト・指揮者として活動している平田昭浩のBlog

原曲を探せ!

ドイツ・バロック時代の作曲家といえば、どうしても偉大なるバッハ先生が思い浮かぶのでしょうが、

忘れてはならないのが、ゲオルグ・フィリップ・テレマン

最近、私の中では興味深い人物。

 

といいますのも、指揮者を務めています、とあるギターアンサンブル、

テレマンのアリア」という曲を練習しているからです。

 

大変恥ずかしいことですが、この「テレマンのアリア」と言われて楽譜を頂くまで、

この曲のことを全く知らなかった私。

さあ、いろいろと勉強をするのですけれども、

すぐに立ちはだかる疑問が。

「これ、ホンマはどんな曲なの?」

 

それもそのはず、オーケストラの曲が原曲ではなく、

テレマンが書いた宗教曲がオリジナルなのです。

ドイツ語で表記すると、

Meine Seele erhebet den Herrn(私の魂は主を崇め)

その中の6曲目 Der Hungrigen fullet er 、美しいテノールのアリアが原曲。

 

確かに美しい。素朴な悲哀を感じさせます。

こんな曲想なので、私はギターアンサンブルとして演奏する解釈として、

いわゆる「テレマンのアリア」としたイメージではなく、

原曲の印象を大切にして、そこから解釈を広げることとしています。

先日の練習でも思ったのですが、音の響きがとっても美しく、ギターの繊細な発音に上手く適合しそうな予感。

 

私もまだまだ知らないことがたくさん。

でも、勉強することにより、知識が増えて楽しみ倍増です。

これで、音楽が楽しくなるのです。