フリードリッヒ・グルダという名前を聞くと、クラシックとジャズのピアニストという印象が私にはありますが、
作曲家としても数多くの作品を残しています。
詳しくは、彼の公式サイトをご覧いただくこととして(ただし、英語とドイツ語の原語にしか対応していません)
今日は、彼の作品で気になっている曲を一つ。
かなり昔に、テレビで放送されていたもので、グルダのチェロ協奏曲がありました。
曲のデータをWikipediaで記しておきます。
それを聞いていた私、当時の印象は「変わった曲だなあ」ぐらいで、まるで無関心だったのに、
ここ数年で印象はがらりと変わってしまいました。
今では、とってもお気に入りで、演奏体験を持ちたい曲に。
どんな曲かって?
勝手ながら、YouTubeで動画を貼り付けておきます。
この曲がとても面白いと感じられる要素はいくつかあります。
まず、クラシックとかジャズだとかロックだとか民俗音楽だとか、そんなジャンルとかカテゴリーに区分する概念は必要ないということ。
5楽章あるのですけれども、第1楽章はロック音楽みたいだし、
第2楽章は美しい調べ、
第3楽章はチェロだけのカデンツァ、極めて即興的。
第4楽章がメヌエット、
第5楽章が底抜けに明るくて楽しいお祭り騒ぎのよう。
30分の演奏時間、退屈はしません。
なんで、昔の私は、この曲にアンテナが向かなかったのでしょうか?
いや、今の私だから、とても好きな作品なのでしょうか?
そして、編成がこれまたユニーク。
バックが管楽合奏、それにドラム、ギター、ジャズ・ベースと付くのです。
これまたなんという変則的な編成!
でも、このことにより、曲のキャラクターは極めて特異なものとなって、
バックのメンバーも楽しくなってしまうのですね。
ちなみに、コントラバス奏者も必要。
ジャズ・ベースの奏者と普通のクラシックのコントラバス奏者と2名必要とのこと。
私なら、縁の下の力持ちのクラシックのコントラバス奏者の部分を弾くのかなあ?
この曲、素晴らしいチェロ奏者が弾いたら、お客様は大いに喜ばれることでしょう。
こんな世の中なので、これくらいお客様も演奏者も楽しませくれたら、気分はスッキリしますよね。
果たして、そんな機会を持つことはあるのでしょうか?