私が非常勤講師として勤務している学校、1学期は今日まで授業がありました。
私は中学1年生のみ今月は授業を実施。
週1回が3週分、なので各クラス3回の授業回数があったのでした。
実は、うっかりと今月に授業があるということを失念していたのでした。
これまでの非常勤講師生活で、この時期に授業をした経験があまりなく、
定期考査終了したら、答案返却のみだろうと思い込んでいたという始末。
なので、授業があると知った時「しまった、どうしよう!」と慌ててしまった私。
おやおや、いけませんねえ。
そして、考えたメニュー、
本来5月くらいにこなすべきだったものでしたが、
緊急事態宣言が発令中だったことからオンライン授業期間となり、
楽典をこなしていたのでした。
そこで、この時期に出来なかったメニューを今月に実施することとしたのでした。
そのメニュー、ヴィヴァルディの「四季」を鑑賞して、いろいろと分析しながら学習するということ。
しかも、通常なら、「四季」の中から「春」の第1楽章のみを取り上げるところですが、
今回は思い切って曲数を増やしました。
どんなスケジュールでこなしたのか?
以下にまとめてみました。
<1回目>
答案返却があったので、実質は35分くらいの授業時間。
いきなり曲に入るのではなく、曲に使われている楽器の解説。
それぞれの楽器の紹介動画が用意出来ましたので、
それを見ながらいろいろと解説。
<2回目>
ヴィヴァルディの「四季」の「春」から第1楽章をしっかりと勉強。
協奏曲、ソネット、リトルネッロ形式など、核となる学習をしながら、
これも演奏動画を見ながら、分析的な鑑賞。
そして、今が夏ということから、「夏」の第3楽章も鑑賞。
<3回目>
本年度使用の教科書には、「秋」の第1楽章も鑑賞教材として掲載されていたことから、この楽章の学習も行いました。
ちょうど、「春」の第1楽章とも楽曲形式が似ていることがありましたから、
学習はスムーズに行えたかと思っています。
そして、チェンバロの即興演奏が活躍する「秋」の第2楽章、
最後に「冬」の第1楽章も鑑賞。
全ての四季をつまみ食いすることが出来ました。
じっくりと時間をかけての鑑賞教育、
正直、授業実施前は
「退屈しないかなあ」とか
「難しくないかなあ」とか思ったりもしていたのですが、
授業を終えてみると、案外立体的な授業進行が出来て、
また生徒たちの曲に対する意見や解釈、感じたことなども聞けて、
双方向のやり取りが出来ました。
生徒たちの大半は、授業内容にそれなりに興味を抱いてくれたように思います。
以前、ヴィヴァルディの「四季」を鑑賞教材として授業で取り扱った際、
私の中では、なんだか消化不良で、あまり手応えがなかったのでしたが、
今回は、じっくりと取り組めて、意義はあったかなあと自負しています。
それでも、まだまだ改善点はあるものでして、
今後も研究を重ねていきたいと思っています。
ところで、私はヴィヴァルディの「四季」を、
明後日の一般非公開の演奏会でコントラバス奏者として出演の予定。
明日が練習日、明後日が本番。
今回の弦楽合奏の公演、楽しみです。