本日、レッスン業務をしていましたが、
そこでオーケストラスタディが教材となっていました。
それがとてもいいものだったのですよ。
教材の曲、バッハのヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調。
先日、私は伴奏ピアニストとしてこの曲の演奏をしました。
今日のレッスンで思ったのは、第2楽章の歌い方。
この曲の第2楽章、チェロとコントラバスが独奏ヴァイオリンと対話する形で旋律的な動きをします。
これが実に哀しみに溢れた美しいパッセージ。
ところが、調性が嬰ハ短調ということもあり、ピッチが難しく、
また歌い方とか、フレーズの作り方も難しい。
おまけに、コントラバスとチェロとの音量的なバランスも難しく、
とっても神経が磨り減る楽章。
今日のレッスン、私もこのパッセージを弾きまして、いろいろとアドヴァイス。
そうすると、先日のピアニストとして弾いた時を思い出しました。
そうそう、あの第2楽章、なんだか不思議な霊感というか、悲哀の気持ちというか、
エモーショナルなものを感じさせてくれます。
そういや、あの時も、そんな感情が支配していき、思わず
「もうちょっと冷静にならないと」
なんて自分自身に言い聞かせてしまう瞬間も。
この楽章、コントラバス奏者として経験したら、上記に書いたような心境になるのかなあ?
実は、まだこの曲をコントラバス奏者としては経験していないのです。
いつかは弾いてみたいものです。