「キーウ」と呼ぶことが多くなりました。
理由は、キーウがウクライナ語での呼び方だから。
キエフはロシア語の表記です。
キエフという名前、私にはずっと馴染んでいたものだったので、
これからキーウと呼ぶのにまだ慣れていないのですが、
これからはキーウと呼ぶことになるのでしょうか?
そうなると、世界史で学習する「キエフ大公国」はこれから名称変更するのでしょうか?
ムソルグスキーの「展覧会の絵」のラストに出てくる「キエフの大門」はどうするのでしょうか?
これは個人の判断で勝手に名称を変えるわけにはいきませんので、
学者の見解を待たなければなりません。
ところで、ウクライナのキーウ出身の作曲家、グリエールの作品を久々に取り上げる私。
ちなみに、グリエールもウクライナ語では「フリイェール」なんだとか。
う~ん、どうしよう?
悩ましいことなのですが、演奏前のトークでは両方言うと思います。
でも、まさかこんな形でグリエール(フリイェール)の作品を弾くとは思いませんでした。
彼のコントラバスとピアノのための作品は小品で4曲。
どれも技巧的には難しいもので、コントラバスを専門に学ぶ人なら絶対に勉強したことがあるほどの曲。
私は今回の演奏会では抒情的な曲想で、犠牲に遭われた方々への思いを実直に表現するに相応しいという考えから、
間奏曲(インテルメッツォ)を弾きます。
この悪夢のような悲劇が一刻もはやく終わることを願って弾きます。
みなさまのご来場をお待ちしております。